• 46 ハナコのお花へ

    まあるい まあるい お月様 

    おだんごみたいな お月様 

    すすきの葉の 間から 

    高い お空に ぽっかりこ 

    「ねぇ、シュン。私達の 

     ひー ひー ひー ひー ひー 

     ふーぅ まだまだ ひーおじいちゃんが

    あそこに映っているんだって?」 

    ハルナが、まん月を見ながら言いました。

    「うん、おもちをついているね」 

    「うん…」 

    インドにあるお話をひとつ。

    昔 神様が森に来て 

    「何か食べるものを下さい」

    と言われました。 

    きつねさんは お魚を、さるさんは お花と木の実を差し出しました。 

    何もとって来れなかったうさぎは、きつねさんと さるさんに 

    まきを 集めてもらうように頼みました。 

    そして それに火をつけ 

    「私を どうぞ」

    と言って、うさぎは 燃えさかる火の中へ飛び込みました。 

    神様はうさぎの優しさを みんなにいつも 思い出してもらえるよう月に姿を映しました。  

    ― 月をみて あなたも優しさを思い出してください ―      つづく