• 44 秋へ

    「ちょっとシュンちゃん。サンおばあちゃんとお話ししていたでしょ?」

    コノハが、口をとがらせて言いました。

    「うん。いつもありがとうって言ったんだよ」

    おそうじ屋さんのサンおばあちゃんと、毎朝学校へ行く時にシュン達は道で出会います。

    雨が降っても、かんかん照りでも、学校がある日は必ずサンおばあちゃんはいます。

    おかげで学校への道がいつも とてもきれいです。

    「夕べのあらしで 道いっぱいに木の葉が落ちていたでしょう。だから、今日は特におそうじが大変だと思ったから。おばあちゃんに、ありがとうって 言ったよ」

    シュンがそう言うと、

    「ママがあのおばあちゃんとは、お話しちゃいけませんって 言ったもの」

    コノハは、ますます口をとがらせました。

    それから数日後

    朝日の中をシュン達は登校しています。

    「あれぇ?サンおばあちゃんもう3日もお休みしているね。どうしたのかなぁ」

    シュンが、心配そうに言いました。

    「先生に聞いてみる?」

    ハルナも心配しています。

    その時です。

    「きゃああああっ」

    あららら、コノハが雨で積もった木の葉に足をすべらせて、しりもちをついてしまいました。  つづく