44 秋の最初へ
桜の木の上に いつもの大きな星一つ。
「ママ、お月様は なぜやせたり 太ったりするの?」
今度はシュンがママにたずねました。
「そうね。お月様は きっと恥ずかしがりやなのよ。本当は いつも同じ大きさなのにシュンがあんまり 見つめるから恥ずかしくて小さくなっているのね」
と、ママが答えました。今日のお月様は やせっぽちで、桜の木の上にある大きな星が一段と輝きます。
もうすぐ 北風の合唱が森を白く包みます。
その前に神様の焚き火は、もっと色こくなって、 森の木々を赤く、赤く燃え立たせます。 おしまい