森の長老ふくろうのホーおじいちゃんは、チョコの銀紙をはずしながら
「ツックは、どうしたいんだ?」
と、たずねました。
「その子を見ても どきどきしなくなりたい」
「なんじゃぁ?まったく そのどきどきが 人生を彩るのじゃ。たわけもの…。
その子とまず、話してみなさい。お前さんのその胸に何か変化が起こるじゃろうよ」
「うん…。だけど、話すのが大変なんだ。どきどきして どもってしまって…」
「重症だな…。じゃぁ 話せるようになるまで ゆっくりと観察していなさい。
良い子かどうかとか、お前さんの好きな研究とやらをすればええんじゃよ」
「!そっか。観察ね。わかった」
「まったく。お前さんのたくさんある知識が、まったく役にたたんのじゃなぁ」
ホーおじいちゃんは、ため息をひとつついて、チョコを口へとなげこみました。
「ありがとう、長老!!がんばるよ」
ツックは 文房具屋で ノートを買ってかえりました。
そして自分の気持ちを正直につけはじめました。
ノートの表紙には、「恋の観察日記」と書かれています。 おしまい