白テンのツックが、いつものようにぶ厚い本を読んでいました。ツックはとても勉強をよくしていて、何でも知っていました。
「おにいちゃん、どうしてすてきなものを見ると、ドキドキするのかしらね…」
ハルナがツックに質問すると、これまたぶ厚いメガネを人さし指であげながら
「それは、目がキャッチした情報を脳が…」
「情報?」
「いや…」
ツックは、何でも良く知っていたのですが、説明の言葉が難しいのが困りものでした。
「あら、ツック こんにちは」
ツックがハルナにあれこれ説明している所に
つい最近 この森に引っこしてきた 白テンのララが、通りかかりあいさつをしました。
すると、ツックは
「ハルナちゃん 今日は失礼するよ」
そう言うと、真っ赤な顔をして、走り去ってしまいました。
「おにいちゃ…ん…?」
ツックは、図書館のけんさく用のパソコンの前で 考えこんでいました。
「何の本を読んだら いいんだろ…」
ツックがそうつぶやくと、図書係りのたぬきのブックおばさんがやって来て
「何をさがしているの?」
と、聞きました。
「いやぁ、不思議な事が起こったんだ。初めて見た物に、これも初めてのとても強い気持ちが起こって、その初めて見たものを見る度にどきどきして…
なにか…調べているのだけれど それが どうも 恋というものらしいんだ。
これを どうしたらいいか 調べているんだが…」
それを聞いたブックおばさんは、ふきだして
「それなら…長老に聞くのが 一番早いわよ」
と、笑うのをがまんして苦しそうに言いました。
「そっか」 つづく