「人魚姫、かわいそう」
ハナコが、しくしく泣いています。
「こういう時に 一番よく泣くのがハナコちゃんよね」
意地悪コノハが、鼻でわらいました。
「こういう時に いつもそう言うのがコノハちゃんだね」
ハルナが、言葉をコノハに投げつけました。
「ふんっ。弱虫 ハナコちゃん、何よ、ハルナちゃんは冷たいから泣かないの?」
コノハがハルナに言い返しました。
「コノハちゃんに言われたくないわね」
「ふんっ」
コノハは、イーダをして、帰って行きました。
週に一度、しかのミーナおばさんが、みんなに紙しばいをしてくれます。
大きなかしの木の下にみんな集まって、見まます。
「おばちゃん、ハナコちゃんは弱虫じゃないよね」
ハルナがミーナおばさんに聞きました。ハナコはハンカチで鼻をかんでいます。
すると、おばさんは笑いながら
いじわるは 弱さから でるもの
やさしさは 強さから でるもの
と言いました。
「ハナコちゃんは 強いのよ。だから かわいそうなお話には泣くことができるのよ。意地悪には 負けないわね」
おばさんに言われて ハナコは
「はい」
と、泣くのをやめて返事をしました。 つづく