• 28 すりへ

    「しまった!!」

    学年で一番頭が良いと みんなが思っている白てんのシュウが叫びました。 

    「どうしたの?」

    「だめです。生クリームが あわ立てられません」

    「えっ? どうして?」

    「ぼくが あわ立てきを わすれたからです」

    「えっ どうする…」

     今日は ルサ先生のお誕生日なので、お昼休みに ホットケーキを 理科室で焼いてプレゼントしようと いうことになっていたのです。

    「なら、ホットケーキだけにすればいいじゃん」

    ねずみのチムが、いいました。

    「だめよ。それじゃぁお誕生日って感じじゃないんじゃないの」

    きつねのコノハが ぶんぶん いいます。

    「ああ、あんなに 昨日の夜 頭の中で本を何度も読んで くり返し練習したというのに…」

    シュウは、頭をかかえて すわりこみました。

    「あのう…」

    みんな一声に声の方へふり向きました。 

    「ママが、やっていたんだけど…」

    うさぎのハナコです。 

    「なによ、早くいいなさいよ」

    コノハが、いらいらしています

    「私がお菓子を作ってる時に あわ立て器をこわして…」

    「それで?」 

    「仕方ないから おはしを何本か輪ゴムで たばにして…」

    ハナコがそこまで言った時です。

    「おぉ それだ!!みんな えんぴつを出して!」

    シュウが、なにかひらめいたように叫びました。

               つづく