「なんだよ、ハルナなんて…」
おやおや、シュンはハルナとけんかをしたようです。シュンは、悲しくて、悲しくてとぼとぼと歩いていました。気がつくと、海まで来てしまっていました。
白い砂浜はもう、夕焼けに染まり始めています。 シュンは寂しそうに砂をにぎっては、風に流していました。すると、ぱちゃぱちゃという、波を打つ音がしました。
「おや?」
見ると、一匹のイルカが、浅い所まで来ていました。
「こんにちは」
シュンがあいさつをすると、
「あらら、もうそろそろ こんばんはだよ。お家に帰らないと」
イルカは、心配そうな顔をしています。
「あぁ、ありがとう。そうだね。でも何だか体が重いんだ。なぜだろう」
「それはきっと、心が重いからだね。何か悲しい事でもあったの?」
シュンがだまっていると、イルカは、ぷっと水を口からシュンに向って吹き出しました。
それを見て、シュンは笑い出しました。
「あはは、面白いね。ぼくはシュン、君は?」
イルカは、もう一度水を ぷっと 吹き出して
「僕はルカ、よろしくね」
二人は、すぐに仲良くなりました。 つづく