• 22 あまつぶへ

    「なんだよ、ハルナなんて…」

     おやおや、シュンはハルナとけんかをしたようです。シュンは、悲しくて、悲しくてとぼとぼと歩いていました。気がつくと、海まで来てしまっていました。

    白い砂浜はもう、夕焼けに染まり始めています。 シュンは寂しそうに砂をにぎっては、風に流していました。すると、ぱちゃぱちゃという、波を打つ音がしました。

    「おや?」

    見ると、一匹のイルカが、浅い所まで来ていました。

    「こんにちは」

    シュンがあいさつをすると、

    「あらら、もうそろそろ こんばんはだよ。お家に帰らないと」

    イルカは、心配そうな顔をしています。

    「あぁ、ありがとう。そうだね。でも何だか体が重いんだ。なぜだろう」

    「それはきっと、心が重いからだね。何か悲しい事でもあったの?」

    シュンがだまっていると、イルカは、ぷっと水を口からシュンに向って吹き出しました。

    それを見て、シュンは笑い出しました。

    「あはは、面白いね。ぼくはシュン、君は?」

    イルカは、もう一度水を ぷっと 吹き出して

    「僕はルカ、よろしくね」

    二人は、すぐに仲良くなりました。  つづく

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