• 14 悲しいめがね の最初へ

    「本当に、コノハちゃんは、いじわるね」
    ハルナがおこって、自分のすでに綴じてある ホッチキスのしんをはずしました。
    そして、ハナコといっしょに順番を待つことにしました。
    「なんでよ。いいじゃん。私のだもん。誰にかしたっていいでしょ」

    コノハが、ハルナにむかって大きな声で、気持ちをなげつけるように言いました。
     その声が、先生にまで とどいてしまいました。
    「コノハさん、早く その悲しいめがねをはずせると いいわね」
    コノハとハルナのいい合いの理由を先生は聞いて、そう言いました。
    「私、メガネなんてかけていません」
    コノハが言いかえすと、先生は、
    「では、どうして、ハナコさんだけ違う?」
    と、聞きました。
    コノハは、だまっています。


    「コノハさんの目は一つなのに、なぜ みんなとハナコさんが違ってみえるの?先生には、悲しいめがねを ハナコさんを 見る時だけ、コノハさんは、かけてしまっているように 思えます」
    そう言って、コノハのホッチキスを 先生は、あずかりました。
    すると、コノハにホッチキスを借りたみんなも、ホッチキスのしんをはずして、列にならびました。

    それを見たコノハもふくれっつらのままですが、しんをはずして、列にならびました。  おしまい

  • 15 たぬきのポンタへ