「本当に、コノハちゃんは、いじわるね」
ハルナがおこって、自分のすでに綴じてある ホッチキスのしんをはずしました。
そして、ハナコといっしょに順番を待つことにしました。
「なんでよ。いいじゃん。私のだもん。誰にかしたっていいでしょ」
コノハが、ハルナにむかって大きな声で、気持ちをなげつけるように言いました。
その声が、先生にまで とどいてしまいました。
「コノハさん…、早く その悲しいめがねをはずせると いいわね」
コノハとハルナのいい合いの理由を先生は聞いて、そう言いました。
「私、メガネなんてかけていません」
コノハが言いかえすと、先生は、
「では、どうして、ハナコさんだけ違う?」
と、聞きました。
コノハは、だまっています。
「コノハさんの目は一つなのに、なぜ みんなとハナコさんが違ってみえるの?先生には、悲しいめがねを ハナコさんを 見る時だけ、コノハさんは、かけてしまっているように 思えます」
そう言って、コノハのホッチキスを 先生は、あずかりました。
すると、コノハにホッチキスを借りたみんなも、ホッチキスのしんをはずして、列にならびました。
それを見たコノハもふくれっつらのままですが、しんをはずして、列にならびました。 おしまい