• 11 そこにいること へ

      

    「なんだよ。でぶ」

    「だって、次は私の番だもん」

    きつねのキノミとぶたのモモがけんかをしています。

    すべり台で遊んでいたハルナが、おどろいてやってきました。

    「どうしたの?」

    「キノミが、ぶらんこの順番をまもらないの」

    モモが、ぶーぶー言います。

    「だって 乗りたいんだもん」

    キノミが口ととがらせて言います。

    「乗りたいって、順番でしょ」

    ハルナが いうと、

    「うるさい。ぶたが乗ると ぶらんこが こわれるんだよ」

    と キノミがいいかえしました。すると、

    あらあら、とうとうモモは、泣き出してしまいました。


     さわぎを聞きつけて、いのししのソープ先生が、向こうからやってきました。

    「どうしたのかしら?」

    ハルナがけんかの事を話しました。

    「先生がこのけんかで 一番いけないと思う事は何だと思う?」

    キノミは

    「ぼくが、ぶらんこに乗りたいって いったからです」

    ハルナは

    「キノミ君が 順番を守らないのがいけないと思います」

    そして、モモは、泣いたままです。 つづく

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