いつも食事の用意もせんたくもそうじも、みんなママがしてくれて、シュンは何もしないのに、ママを幸せにしいるとママは言います。
おどろいているシュンを見て
「シュンは、ハルナちゃんが大好きよね。ハルナちゃんと一緒にいるだけで 楽しいでしょ?
みんな大好きなものが 必ずどこかにいて幸せな気持ちにしてくれているのよ」
シュンは なんとなくわかりました。
「そっか、じゃぁ、大好きなママがよろこぶようにしなくちゃね」
シュンは、少してれながら言いました。
少し開けた窓のすき間から、やさしい春風が吹いてきました。 シュンは、ママにうれしいことを言われて、だんだんと心が温かくなってきました。
「シュン。だから、あなたがいるだけでママはうれしいのよ」
今日の空には おぼろ月が描かれています。
「いるだけでか…」
シュンは、うれしそうにつぶやきました。 おしまい