• 8うさぎの ハルナ アキナ最初へ

    すると、ママが 話始めました。

    どんな動物にでも、心の中にてんびんが あるのだそうです。

    そのてんびんは、いつも ぎこぎこと 音を立てながら、てんびん皿の上に いろいろな物をのせては はかります。

     どっちにしようかなぁ。

     どっちが 重いかなぁ。


    ― あなたの てんびんは どうですか?


    「そのてんびんが いつも 出てくると、たいへんでしょ? 時には、てんびんをしまいこんで、目の前にあるものをすっと 取ってごらんなさい。 そして、それで まんぞくすれば、とても気持ちがいいはずよ」

     ハルナとアキナは、ママにそう言われて、しばらくの間ケーキをじっと見ていました。


     ハルナは、だまって 目の前のケーキを取りました。

    そして、アキナも目の前のケーキを 取りました。


    「ケーキを食べることができないお友達が世界中にいるよね。ママ、前に話をしたよね」

    「うん」

    二人はうなずきました。

    「もし、てんびんが出てきたら、お皿に乗せるものを 二人共考えてね」

    ハルナは、ケーキの上のいちごをママにあげました。

    アキナは、スポンジケーキを 半分ママにあげました。

    そして、アキナは じぶんのいちごを半分 ハルナにあげました。

    そして、そして ハルナは じぶんのスポンジケーキを少し アキナにあげました。   おしまい

  • 9 うさぎのルルおばさんへ