その話をママにすると
「あなたのせいじゃないわ。サーはね…」
と、ママはこんなお話をしてくれました。
サーは、卵の時にまちがって、あひるのお父さんとお母さんに育てられたそうです。
大きくなるにつれ、みんなと体の色や形が違ってくるので いじめられました。
そのうちサーは、だんだん無口になって 一人ぼっちでいることが多くなったそうです。
シュンが、サーにお別れに行くと サーの首にいばらのつるが まきついていました。
サーは、自分でいばらのつるを首にまきつけ生きて行くことをやめてしまったのです。
シュンは、サーに向って言いました。
「おにいちゃんが、さみしくないように天国のおばあちゃんにおねがいするね。
おにいちゃんにもぼくのように たくさんやさしくお話してあげてねって」
―美しい黒い羽が、きりさめに ぬれて光っています―
「ぼくがもっと早く、お友達になっていたら 良かったな…」
シュンは、とても気にしていました。 おしまい