円空上人(1632-1695)江戸時代前期の修験僧であり仏師。美濃の国、今の岐阜県に生まれ30歳の頃出家し、全国を行脚し仏像を彫り続けました。円空上人が彫った、独特な形をした仏像は「円空仏」として親しまれ、その数は全国で12万体に及ぶと云われています。

 

 

落石防護ネットが掛けられている、この虫食いのような洞窟のある大きな岩は、熊石村の黒岩と呼ばれ「隠れ座頭」と呼ばれる妖怪が住んでいたといわれています。
 

 

岩の下には御影石の立派な石碑が建っていました。
 

 

円空上人は八雲町熊石地区には1666年に訪れたようです。当時、江戸幕府は「諸宗寺院法度」という制度を設け僧侶の活動は寺院内に限られていました。円空上人のような行脚をする修験僧は乞食僧と呼ばれていました。托鉢をしながらの、寒さの厳しい北海道の遊行は辛いものがあったと想像されます。
 

 

円空上人滞洞跡は、日本海の海岸線を走る国道229号線沿いにあります。看板もあるので見過ごすことはないでしょう。
 

 

国道を挟み目の前は春の日本海。冬の鉛色の海から青い海に変わりましたね!!ウインク
 

 

国道沿いから1枚目の画像にある岩の裏側を撮影してみる。この岩もよく見ると奇岩だなぁ〜。
 

 

小さな祠が見えました。この洞窟で円空上人は作仏したのだろうか??それとも妖怪「隠れ座頭」を封じ込めているのかな??