遊楽部岳に源を発し八雲町内を流れ噴火湾に注ぐ遊楽部川の支流である鉛川。

名前の由来は上流に鉛やマンガンなどを採掘する八雲鉱山があったからだと思われます。鉱山の歴史は古く1600年代には金、銀や鉛など鉱物の採掘を行なっていたといわれています。1968年(昭和43年)に閉山となっています。

 

 

雪解け水で水量は多いです。本流の遊楽部川の河口からここまで堰きやダムがないので、子供の頃はヤマメやイワナをたくさん釣った思い出があります。
 

 

上流域のエイリンサワ川と鉛川の合流付近。左側の支流であるエイリンサワ川のほうが水量が多いですね。雪解け時ですが緑色で透き通った綺麗な清流です。
 

 

昭和39年11月に竣工の鉛川大橋。錆びて朽ちかけた橋の欄干も、私が釣りや山菜を採りに来た昭和40年代はペンキの塗りたてで真っ白でした。長い年月を感じます。
 

 

湾曲した欄干には銘板が残っていました。地図にもその名の記載がなく、行き止まりで渡る人も殆どいない山奥の小さな橋です。この銘板がなければその名前も忘れ去られてしまうでしょう。

 

 

鉛川大橋を渡ると行き止まりの林道が5キロほど続いています。正式名称は「エイリンサワ」林道と云います。しかし昔のことですが地元では専ら「ゼンマイ沢」と呼んでいました。実際、ゼンマイの宝庫で子供の頃採り過ぎで、処理に困った母親に小言を言われた記憶があります。ゼンマイは手間のかかる山菜で、灰汁抜きしたあと手揉みして天日干しをしなければなりません。今でも採れるのか気にはなりますがヒグマが怖い!!ヤッパリ山菜は採りは止めとこ・・・!!ガーン