北広島市島松1番地にある駅逓所。駅逓所とは幕末から大正時代にかけて北海道において旅人の宿泊や人馬継立・郵便など業務を行う場所のことです。本州以南における宿場のようなものと云っていいでしょう。

 

 

札幌本道と言われた、旧国道36号線沿いにあります。建坪は101坪の平屋建て、なかなか立派な建物ですね。この建物は1984年(昭和59年)に修理復元されたもの。国の史跡に指定されています。

 
 
この駅逓所が比較的有名なのは、札幌農学校(北海道大学の前身)の初代教頭ウィリアム・スミス・クラークがアメリカへの帰国の際に見送りに来た学生や職員たちに「青年よ、大志を抱け!!(boys,be ambitious・・・)」の言葉を残した場所だからと思われます。
 
 
クラーク博士の記念碑と横顔のレリーフ。
 
 
この駅逓所は北海道の稲作の父と云われる「中山久蔵」の邸宅でもありました。彼が寒冷地向けに品種改良した米の品種「赤毛種」により道央以北でも米の栽培が可能になりました。確か私の記憶では現代の北海道を代表するブランド米「ゆめぴりか」は「赤毛種」の子孫と聞いたことがあります(ガセネタかもしれませんが・・・でもロマンはありますね❗)。