積丹半島の西側に位置する神恵内村。明治・大正期とニシン漁で栄えた町です。今でも当時のニシン番屋や海岸には袋間が現存しています。 国道229号線はまさしくニシン街道ですね!!
「春告魚」ともいわれるニシンの漁期は3月から4月です。丁度その時期には日本海の季節風による時化で、ニシンの水揚げは困難になります。そこで明治期になると網元たちは、ニシンを水揚げしやすいように、それぞれ小さな港ともいえる施設を作りました。それが「袋間」です。
この袋間は日本最大級の袋間ともいわれています。
日本海の荒波による破壊や侵食が進んでいますね。
この袋間にはヒグマ??が抱き合っているような奇岩もありました。
遠景はこんな感じです。 現在も船着き場として利用されているのかもしれません。
この袋間を作ったのはこの地の網元「澤口庄助」です。鰊御殿とはイメージが違いますが当時の住居が現存しています。窓はベニヤ板で閉ざされていますが少し前までは住んでいたのかもしれません。
窓の形状から見て大正期に建てられたものだろうか?? 「さしずめ インテリな 網元ですね!!」
まだ表札が掛かっていました。
住居の横にはレンガ造りの蔵もありました。
すぐ近くには小さく綺麗な滝がありました。