公園で滑り台で遊ぶ長女。

何度も、何度も繰り返す。

よたよたとまだ辿々しい歩き方で
男の子がそばにきた。


私『長女ちゃん、
順番ばんだからね、お友達の番だよ』

私の言葉は耳に入らない。
極度の人見知りで他人が近寄ると
黙ってフリーズしてしまううちの長女。


そうこうしてるうちに、
4歳位の女の子が掛けてきた。

『〇〇、ダメでしょ!危ないしょっ!』


ああ、兄弟か。

郁人がいたら、

郁人が歩けてたら、

うちもこんな感じだったのかな。



羨ましいような、
どこにも行けない感情が全身に広がる。

うん、羨ましいんだ、わたし。


『すいませーん、お邪魔してしまってー』

兄弟のママらしき人が掛けてくる。

私『いえ、そろそろ帰る時間だったのでー』


そそくさと長女を自転車に乗せ、
公園から抜け出した。



嫌な、人に見えたかな?

でも、あのまま、あそこにいたら、

多分泣いてたかもしれない。


そんなの相手の人には関係ないし、

不審がられて兄弟を怖がらせてしまうかも。

ごめんなさい。




今だから思えるけど、

もしかしたらそんな私と長女を見て、

傷ついてる人もいるかもしんないんだよね。



第一子が亡くなってしまった方、

流産してしまった方、

中々、お子さんが授かれない方、

そんな方々にとっては、

私が傷つけている対象なんだよね。
(言葉の選び方に不快に感じてしまったら申し訳ありません。)


息子を失うまで、
そんな当たり前の事に気付かなかった。

人の気持ちって
なってみないと、解らない。

わたしの世界はまだまだ、狭い。