入院2日目。

21週2日。

晴れ、くもり。





旦那が長女を連れて病室へ。

子供用のマスクをした長女が可愛くてもげる。(面会時はマスク着用が規則。)


旦那が口を接する面を下にして
机の上にマスクを置いたのを
機関銃の様に怒鳴る。

am11:00からの
ラミナリア処置2回目が
迫っていた為の八つ当たり。


旦那、長女、
朝食を食べずにきた事が発覚。
2人で病室で売店のフードを食べ始める。



長女を連れて帰るべく、母が入室。


何故か母も一緒に食べ始める。


私、ラミナリア恐怖で吐く。


母、長女を連れて帰る。


私、旦那にラミナリアの恐怖を
お経の様に唱える。


看護師さんが召喚。私、連行される。






ラミナリアを抜いてから
子宮口を固定したのか

子宮口を固定してから
ラミナリアを抜いたのか

覚えてない。



ただ、どっちにしろ、泣き叫んだし
子宮口を固定する機械は
前回同様、
ラミナリアを入れるより痛かった。



私は何をしてるんだろう、

私は何でここにいるんだろう、

私は何の為に耐えてるんだろう。


この痛みの先には

何も待ってないのに。



ラミナリアを抜く処置は
最初の1抜は激痛だった。

抜く回数が増えるにつれ
痛みはなくなっていった。



ラミナリア挿入中は
長く深く息を吐いて、
できるだけ体の力を抜いた。

昨日はカンカンカンと
軋んだ音だったけど、

2回目は
トントンと
体に響くか響かないか位の
衝撃だった。


物理的な刺激はあるけど
痛みは無かった。


わからない、
子宮口を止める機械の痛みが
酷すぎて
ラミナリア挿入の痛みが
麻痺して感じたのか。



病室に戻ると
旦那と冷めた昼食が待ってた。

車椅子で送ってくれた看護師さんが
温めてくれると言ったけど
やんわりお断りした。

忙しい中せっかく温めてくれても、
先程の痛みと恐怖で
すぐに身体が食べられるコンディションになるか解らなかったから。



旦那『…おまた痛いの?』


旦那の視線が
片ケツで座る下半身へ落ちた。

私『痛いよ…』


旦那『横になったら?』

私『ダメ。』





これから、やるべき事が沢山、ある。


明日の12:00にはもう

お腹の子は生まれてるかも知れない。


それまでに、

赤ちゃんの服、帽子、
棺へ入れる折り紙達、

全て作り終えねば。

ラミナリア処置から15分程で
昼食をかき込み、


旦那は折り紙、玩具、
私は裁縫を始めた。



他愛もない話、

他愛もある話を、


間を空けたり空けなかったりしながら

ぽつりぽつりと

話した。