3月10日、息子達の卒業式だ。

娘2人と、前日から泊まりに行く。
道中、娘達は人生最大のケンカをした。
暗い訪問だ。

試験中のため、雛飾りを見ていない2人は、遅いひな祭りをする予定。

男子の卒業式に誘ったが、行かないとの事。
ケンカもあり、当日は朝起きず。

朝からあいにくの雨。
確か、入学式も雨だった。

入学式は、中学受験のこと、別々に暮らすことなどがあり、涙が止まらないものであった。

今日は、新しいスタートの様な気がして、清々しい私。

息子達は、早めに夫が学校に送る。

私達は、1時間遅く到着。

田舎の小さな学校ではあるが、着物の方や、ご夫婦で正装して、たくさんの方が参加されている。

ブラスバンドの生演奏での入場だ。
皆、緊張の面持ち。
厳かだ。

3年間で、お友達にも親近感が湧いている私は、3年生68人にお祝いの気持ちでいっぱい。
不思議と涙は出なかった。

昨年、3年生の時に校長先生が代わったのだが、厳しい先生で、式は良い意味で軍隊の様で完璧だった。

式の後、クラス別でのイベントがある。

夫と私は、2人のクラスに別々に参加する。

私はT。

Tは、明るく友達と触れ合っているが、今日は私の姿を目で探している。
目が合うと安心したかの様だ。
こんなことは、あまりない。

一人一人、前に出て挨拶をし、先生に花を渡す。

お返しに、先生から一人一人に四字熟語を色紙で送られた。

Tがいただいたのは、

〝苦心惨憺〟

苦労して努力する様。

3年間、熱く、熱心に指導してくださった先生目線の言葉だ。深い。

その通りだと、母として思う。

その後、Oからの手紙をもらいに行く。
私の姿を探すO。

隣に行くと、

〝じゃあ、読むよ〟

元気に読み始めるO。

上段に英文、下段に和訳で書いてくれている。

2枚目に差し掛かる時、突然嗚咽して泣き出すO。





の私。

でも、もらい泣きする私。

後ろの席の友人が、それを見て私に、

〝すみません、おい、O泣くなってば〟

余計に泣くO。

頑張った3年間だった。

〝ありがとう〟

頷くO。

廊下に出て、保護者で花道を作る。
3階から、下級生がいる2階を通り、一階のブラスバンドの生演奏を通り体育館へ。
晴れていたら、外で行う予定だったらしい。

体育館で、全員での写真撮影を終えると、各自解散。

Oの姿は、友人とともにあったが、Tがいない。
この日のために、夫は2人に携帯を用意していた。
渡すために、Tを探すがいない。

Oが、やってきて、

〝Tはとっくに帰ったよ〟
との事。



お祭り大好きな、イベント大好きなTが早く帰った?

家に帰ると、娘2人はパジャマ姿、布団の中で、それぞれパソコン、ラジオを聞いていた。
もちろん別々に。

そして、Tがいた。

〝早く帰ったんだね〟

〝うん〟

たわいもない話をしていたのだが、なんとなく察した私。

14日に先日の公立高校の合格発表なのだが、心配、不安なのだ。

〝前回、最難関公立高校を落ちているから、今回すごく不安だ〟

ど、珍しく話すT。

明るくしていないとやれないらしい。
携帯は、友達とつながっている。

なんとも言えない。

夜は、友人の家に8人くらいで、2人泊まりに行く。
ゲーム三昧だ。

お菓子、パン、ジュースを持たせて、自転車で出発した。

娘達と私と夫は、夫の実家に行く。

雛飾りでの写真撮影を提案したら、
〝節句を過ぎている、行き遅れるから嫌だ〟
らしい。

仲が悪いまま、過ごす。

その後、3階でお風呂に入り、実家に帰宅する。


本日は、息子達の学校でのイベント、全員でのボーリング大会、お食事会がある。

その後の夜は、我が家の二階の事務所に皆で泊まる。
15人くらい。

Oは参加しないらしく、私の実家に行く。
私も実家のため、二階は夫に任せる。


二階を掃除して、応接間に毛布、クッション、カッブラーメン、お菓子、パン、飲み物を用意した。
みんなで、夜更かし、ゲームが目的なので、やり過ぎないことがいいらしい。

隣の部屋に、布団4つくらいを用意。

楽しんでもらいたい。

夕方、Oを迎えに行く予定。


今日は、暖かくよいお天気で、ご縁の風が強い日だ。