「柿色」日本の伝統色シリーズ


日々の生活に彩りを添える

日本の豊かな自然や文化に育まれた

伝統色をご紹介します


色の名前も素敵です


No.242  柿色(かきいろ)


柿の果実のような

鮮やかで濃い橙色

古くからある色名 




    

818日の誕生色

孤独を好む

きれい好き

熱帯魚


 

 

本日お誕生日の皆さま
お誕生日おめでとうございます㊗️






    

一口に「柿色」と言っても

柿の実の色に因んだ色

柿渋で染めた色の

二系統に分かれます

 


柿の実の色の系統の「柿色」は

熟した柿の実を思わせる赤みの濃い

「照柿色(てりがきいろ)」を言い

略して「柿色」と呼ばれています
 
 


柿渋で染められた色の系統としては

その名も「柿渋色(かきしぶいろ)

という色名があり

こちらも略して「柿色」と呼ばれました

 


また成田屋の茶色

通称「団十郎茶(だんじゅうろうちゃ)」も

柿渋と紅柄で染めたことから

「柿色」と呼ばれています







    

江戸時代以前は「柿色」といえば

柿渋の柿色だけを指しており

柿の実にちなんだ冴えた赤味の橙色が

いつ頃から「柿色」と

呼ばれるようになったのかは

ハッキリしていません


柿は弥生時代以降に桃や梅

杏子などとともに

大陸から伝来したもので

沖縄県を除く日本の

全都道府県に分布
 

熟した果実は食用に

柿渋は防水や防腐剤に

幹は家具材に

葉はお茶代わりに


「柿」自体日本人にとって

とても馴染み深い植物である

といえますね