清元「折紙」
幼い頃の夢から目覚め
少女は乙女へと
成長していきます
少女時代を懐かしみながら
訣別して行く
そんな時代を思い出させる
ファンタジーな演目
折り鶴に誘われて
折紙の世界で遊ぶ
幻想的な演目に合わせて
淡く優しいコーディネートを
してみました
清元 「折紙」
香取仙之助作詞
四世清元梅吉作曲
折紙の蓮浮いていくみずすまし
過ぎし日の 幼な心の遊び種 友ときそいて折鶴を
数えならべし夜の夢に
銀の月より颯つと
流れ降る雪かきらめく群青の
空に飛びう千羽鶴
亀の背にそびゆ東の海のなか
蓬が島に玲瓏と響く玉の音
匂やかに仙女は綾羅の袖かえす
二人して男雛女雛を折り合いて朱と緑の相聞こえ
通う心もいつしかに
色 鳥の子に灯し火は
ゆれてときめく恋衣
舟折れば心を誘う水郷の
朝を涼しく風うけて
うつる帆影は雲浸す
あの娘棹さしやあやめがまねく同じ流に咲いた花
兜の鍬形勇ましく
武者ぶり見事や尻切れの
草履に脛も黒き子が
合戦はててただ一騎
川岸の柳の散る宵を
家路をさして落ちて行く
供の奴は紺看板
浅黄は派手な色奴
金の袴をはかせば
なんと奴大名の仕立て顔
七色の紙それぞれの様かたち
さて三方になつかしき
その思いでの数数も
いまはおぼろに遠き初春
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