琴の音が新春らしい
華やかな舞踊をご紹介


新年会
初春の催し
賀詞交換会

等に如何でしょうか?


李白が友人の孟浩然を送る
有名な漢詩が元になった
新年にピッタリの
お目出度い演目です



長唄 鶴の寿

大空に羽ばたく
鶴の雄々しさは
昔 唐の仙人を
乗せて空を飛びしと云う
彼の黄鶴も斯くやとぞ

橘の皮持て壁に描きし鶴は
手拍子に合わせて
舞うや千歳の舞

その評判に万人集い来て 
たちまち築く巨万の富
大尽舞をみさいな 

折りしも瑞雲棚引きて 
仙人の吹きし妙なる笛の音に
鶴は虚空に舞い上がり 
一度去って再返らず
後に芳草生茂り 
白雲千載ただ悠々として
祝う声のみ満々たり 
祝う声のみ満々たり



李白
「黄鶴楼送孟浩然之広陵」

昔人已乗黄鶴去
此地空餘黄鶴楼
黄鶴一去不復返
白雲千載空悠悠
晴川歴歴漢陽樹
芳草萋萋鸚鵡洲
日暮郷関何處是
煙波江上使人愁


昔この地に「辛氏」という
居酒屋がありました
ある日そこに
仙人がやって来ます
仙人は何ヶ月も泊まり
さんざん飲み食いします
心配になった主人が聞くと
「金は無い」と
その代わりといって仙人は
壁に黄色い鶴の絵を描き
去っていきました

ところがこの鶴の前で
客が手拍子をすると
壁に描かれた鶴が
羽ばたくのです
たちまち店は評判になり
主人は億万長者になりました

十年ほど経ったある日
例の仙人がたずねてきて
「もう借金は
返し終わったろう」と
壁の前で笛を吹きます
すると壁から
鶴が抜け出してきて
仙人はそれに乗って
飛び去った
ということです