日本舞踊の古典は大きく分類すると


「歌舞伎舞踊」
「歳旦舞踊(御祝儀)」

の2つ

左側の写真が「歌舞伎舞踊」
右側の写真が「歳旦舞踊(御祝儀)」

です




「歌舞伎舞踊」は
歌舞伎役者に寄って初演され
重たい本衣装をと鬘を着け
役柄に扮装して踊る大掛かりなもの


特徴は
扇子以外の小道具を使う事
時には台詞が入る事
などがが挙げられます





もうひとつの
「歳旦舞踊(御祝儀)」は
一般には「素踊り」と言われていて
役に扮する本衣装を着けず
森羅万象を表す扇子一本を駆使し
様々に踊り分けます

「歌舞伎舞踊」が文字通り
歌舞伎役者の物ならば
こちらは舞踊家の為の物
何よりもまずは品格を重んじられます




それぞれをたとえて言うならば
極彩色の油絵と
無彩色の墨絵


油絵の鮮やかさと
迫力もさることながら
取分け墨の濃淡だけで描き
その物の色を想像させるという
素踊りの難しさと言ったら
見る者にとっても
踊る者にとっても
ぞくぞくするほど魅力的なんです