hanaunari
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優勝おめでとう、ありがとう。

2015年Jリーグはチャンピオンシップでガンバ大阪に勝ったサンフレッチェ広島が優勝しました。(34試合終わった時点で真の王者は広島だけどね)

ポイチ体制4年で実に3度のリーグ制覇という半端ない偉業。日本人監督としても最多の優勝数。

恐ろしいのはこの指揮官、まだまだ監督として成長過程にあると感じることですね。
シーズン前は低かった下馬評も終わってみれば、勝ち点74はJ1の18チーム制以降の年間新記録。最多得点と最少失点、おまけにフェアプレー賞も確定。まさに文句のつけようのない一年であったといえます。

個人的には、実はそんなに強さを感じていなかったのですが、終盤数試合はさすがに優勝にふさわしいチームだと感じていましたよ。

今季の簡単な雑記を記しておきますね。

・わかりやすい勝ちパターンの確立
寿人→浅野の交代は相手にとって嫌らしいでしょうね。分かっていても止められないスピードという武器を持つ浅野を辛抱強く育てたのはポイチさんならでは。

まだまだ決定力や技術的な引き出しに課題はあるものの、それでも機能するのは周りの選手のクオリティがそれを助けているから。相手のスタミナが切れ始めた頃に浅野が出てくるのは拷問。

攻撃的な面だけでなく、守備的な面でも相手の背後を常に狙い続けられる浅野が入る事で明らかに相手のプレスが腰の引けた状態に陥るという効果もあり、これは浦和みたいな繋いでくるチームには効果てきめんでしたね。

浅野は7人兄弟の三男。いまどきの日本ではなかなか得がたいほどのハングリー精神を持った若者なので、温室育ちの坊ちゃんらとはガムシャラさが違う。これって厳しいプロの世界で成功するには大切な要素。

向上心ゆえに近い将来、海外へと活躍の場を移す事が予想されるけれど、それはそれとして彼の成長物語を楽しみたいものです。


・最多得点の攻撃陣
サンフレッチェにとって久しぶりのブラジル人ドウグラス。J1での得点がない選手ということで開幕前の評価は高くなかった。

しかしチームとしての約束事を理解し、生かし生かされる関係ができてからは機能した。実際のところ、ゴールに背を向けてプレーするのは得意ではないためポストプレーは苦手だし、ワンタッチの繋ぎもミスが多い。

寿人との相性も微妙で、未だにチームにピタリとマッチしている訳ではないけれど、調子が悪くても気持ちを切らさずにやり続ける精神的な粘り強さがあるため、なんだかんだで得点には絡める引きの強さを持つ。

複数得点が多いのは、得点後カウンター狙いにシフトする広島の試合運びにハマった事も大きい。ドウグラスと浅野、柏かミキッチがいれば少数でのカウンターが成り立つ。今季の広島は高萩や石原がシャドーを務めていた昨年よりも、数段カウンターの脅威が増した。

浅野もドウグラスも実際の得点よりかなりチャンスを外しているので、カウンターからの決定機がそれだけ多かったということ。


・最少失点の守備
今季は森崎和が高めの位置から守備のスイッチを入れるシーンが目立ったが、それも良し悪しだった。サンフレッチェ一番のボールの奪い所であるカズがコース限定の働きしかできなくなると、しわ寄せは最終ラインに及ぶ。

結果、ボランチも最終ラインに吸収されてのドン引きの時間帯がほぼ毎試合のようにあり(前半10分~25分頃)、ここを無失点で乗り越えれば徐々にサイドから押し返していくというのが試合の流れ。

この戦い方は正直言って相手を選ぶ。引いてしまうとプレスに行けないボランチのパス出しクオリティが高いチームにはホント防戦一方になってしまい、あまり得意では無いセットプレーの守りの隙を突かれて溢れから決められてしまう事もあるので。

球際に激しく粘り強く守ったのは間違いないものの、実際には結構な穴も散見され、林卓人の個人能力で持ちこたえた試合も数多かった。


・監督力
ポイチさんのすごいところは理想と現実の折り合いを高いレベルで付けられるというところ。しかもそれが選手にも浸透している。

序盤、主力二人が抜けた影響から戦い方が曖昧になっていた時も割り切って対処。徐々に選手の特性に合わせた戦い方を見つける事に成功してしまった。自身の理想を追って現実を犠牲にしてしまいがちなところ、この人は潔く、手持ちの駒を活かす道を選ぶ。

戦術や分析など技術的な面だけでなく、選手の心のケアも含めてトータルでチーム作りができるという点においてのマネージメント能力、人を惹きつける力は群を抜く。なるほど就任4年目で3度の優勝は必然なのだと改めて感じる。


・そして来季
天皇杯でベスト8入りしているためオフは短く、開幕前からゼロックス杯やACLなどでハードなスケジュールになるのは間違いない。

主力の疲労が原因で失速した昨年の経験を踏まえ、どこまでやれるのか非常に心配である反面、ポイチさんの新しい引き出しが見られるかも知れないという期待もある。来季こそは皆川や野津田にもぜひブレイクしてほしいところ。



以上、そんなワケで今週はクラブワールドカップ。サポにとってはこの上ない楽しみですが。日本を代表して戦う以上、恥ずかしい戦いはできません。結果にこだわる一方、堂々と持てる力を出し切ってほしいものです。

まぁプレッシャーから解放された選手たちはのびのびとやってくれるでしょう。
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