舟を編む(9) 神回中の神回だった

NHKドラマ

舟を編む〜私、辞書つくります〜

映画もよかったけどドラマも良いっ！

毎回本当にこころあたたまる内容になっていて、はて？これは暖炉か？と思えるようじんわり☺️したあたたかさがあり、とても静かなのに辞書づくりにたずさわる人々の情熱に溢れていますしそこには人の優しさや思いやりがあります。　

そして作品にたくさん出てくる日本語たち。言葉の美しさ、言葉で伝えることの大切さをそっと教えてくれるような作品です。

毎週とても楽しみにしていましたが、いよいよ次回が最終回です。

毎回が神回でしたが、9話は私の中で神回中の神回となりました。

神回中の神回の中でも最も印象に残った久々に号泣したシーンをセリフを交えて熱く語ってみる。

ドラマを見てない人にはなんのこっちゃ😟なんですが、見てない方にもこのドラマに興味持ってもらえたら嬉しいです。

矢本悠馬さん演じるあけぼの製紙の宮本さんと、池田エライザさん演じるこの作品の主人公である玄武書房辞書編集部の岸辺みどりとの動画のやりとりがとにかく可愛くて、ニヤケまくって見てました。にまにま🥰

そしてそのやりとりの数日後の宮本さんのみどりへの告白ね。

宮本「俺、あなたが大好きです。

大好きです。岸辺さん。」

どストレートだけど、宮本さんの中に灯っている光は宮本さんが言葉にすることでさらに輝きその光は岸辺さんに届きました。

ただ、母親が姉を連れて家を出て行った記憶、定期的には会えていたが、ある日突然大好きな母親から突き放された(ように感じた)記憶が残っていて、元カレにも突然さよならされた辛い経験を待つ岸辺みどりは、優しくて頼もしい宮本に甘えてしまい、自分勝手になって彼を振り回し、気づいたら彼から嫌われて自分のもとを去ってしまうのではないかという不安が大きくて、

みどり「ごめんなさい。ごめんなさい。私…。」

と、涙を流して謝ります。

でも宮本さんは、自分の気持ちがちゃんと岸辺さんに伝えられてよかったと思っていたので、こう伝えます。

宮本「岸辺さん、なんもないですよ。謝ることなんて。ただ、伝えたかっただけなんです。逆にすみません。困らせちゃって。行きますね。岸辺さん、ありがとうございました。」

一緒に試行錯誤を繰り返し、玄武書房初の中型辞書『大渡海』にとっての究極の紙を見つける船旅をしてきた戦友のような二人でしたから、宮本さんは岸辺さんと一緒に戦ってこられたこと、究極の紙に出会えたこと、究極の紙探しの港が紙を辞書をそしてなによりみどりのことを心から「好き」という気持ちだったことをとても嬉しく思ってるし、きっと自分をそんな気持ちにさせてくれたみどりに感謝してるんですね。

みどりに背中を向けて去っていく宮本さん。その背中を見つめながら、みどりの中に聞こえてきたのは、辞書つくりを一緒にしてきた仲間の馬締さんの言葉でした。

馬締(天の声)「それでも言葉にしてください。今、あなたの中に灯っているのはあなたが言葉にしてくれないと消えてしまう光なんです。」

みどり「待って。」

勇気を出して宮本さんを呼び止めた岸辺さん。えらい👏👏👏

怖いんです。

だんだん静かに嫌われてある日突然黙っていなくなって…

みどりはそう自分の気持ちを素直に告げると、宮本さんは優しく強く頼もしくこう返します。

宮本「ないです！。俺は自分の意思では絶対いなくなったりしません。黙っていなくなられちゃうってことがどれだけ苦しいか、何がダメだったんだろう？あの時ああしてれば、ああしなければってどれだけ引きずるか知ってるんで、俺はしません。絶対。っていうか、ないですから。静かに嫌うとか。もしあったら嫌いになる前に伝えます。けど、その10倍、100倍、そういうの嬉しいとか幸せとか、そういうとこ好きとか伝えたいです。だって、そのためにあるんですよね。言葉って。」