安岡髪結い店の女店主。女手一つで、息子二人を育て上げた玉枝おばちゃんが亡くなりましたしょぼん



毎回、ドラマ『カーネーション』を見て、出演者一人ひとりが、本当に凄い人たちだなぁ、巧いなぁ、と感心しています。


第一回放送から出演されている玉枝おばちゃん役の濱田マリさん。

大活躍でした。

この人も素晴らしい女優さんですね。


玉枝さんは、明るくて、いつも周りの人を和ませ、なんでもおばちゃんには話したくなる、そんな雰囲気を兼ね備えた女性でした。等身大の濱田マリさんのようでした。

でも、息子の勘助のことで、糸子の家に雨の晩、傘もささずにやって来たときの凄みのある演技は、鳥肌モノで、忘れることができません。


奈津を救い出せたのも、玉枝おばちゃんの力があったればこそですね。

でも、奈津の存在があったから、糸子と玉枝おばちゃんの関係が修復できたのですが・・・。



玉枝さんが亡くなって、八重子さんが糸ちゃんに「ほっとした」と言ったのは、いろんなことがあったけど、お義母さんが、安らかに逝ってくれたのを見送ることができたからだと思います。

戦争がおばちゃんの二人の息子の命を奪い、嫁姑の確執を生む結果になってしまったけれど、そんな試練を乗り越えて、二人力をあわせて安岡美容室をやってきたんだもん、八重子さん、ほんとによくがんばったよ。


お別れは悲しいけど、八重子さんには、お義母さんに対して、一生懸命やってきたという、やりきった感がありました。玉枝さんもとっても安らかな顔で、最期はとても穏やかな気持ちだったのでしょうね。




さてさて、糸ちゃんは、いよいよ看板を聡ちゃんに譲ろうかと思っていたところ、聡子は「ロンドンに行きたい」と言い出します。優子も直子も危なっかしいと大反対。でも、糸ちゃんは、「行かせちゃる」と言います。結局、岸和田のオハラ洋装店は、誰も継ぐことなく糸子の代で終わってしまうのか・・・。






ブーケ1<今日の名言>


「せやけどな、言うたらうちは、ほれ、お父ちゃんと、息子二人がもう向こうで待ってくれてるっちゅうことやろ。なんやなんも怖いことのうなってしもうてん。」   by玉枝おばちゃん




最期は苦しむこともなく、安らかに逝ったおばちゃん。波乱に満ちた人生やったけど、穏やかな気持ちで泰蔵にいちゃんや勘助の待つところへ逝ったんですね。ブーケ2