月組公演『エドワード8世』
開演前にプログラムをチラッと見て、ひえー
どんなけ登場人物いるん?しかも一人一人に細かい説明文まで付いています。
しかも当たり前ですが、全部読み慣れないカタカナの名前。
あまりの細かさに、読むのやめました
ということで、ほとんど予習なしで観た「エド8」でしたが、役名こそ???誰???の状態でしたが、話自体は非常にわかりやすかったです。
ある程度の人物相関図を頭に入れておけば、理解可能です。
幕が開く前の場内アナウンスもなかなか面白いですよ( ´艸`)
華やかなプロローグにはじまり、大掛かりな装置と盆周りもあり、衣装も綺麗で見ごたえがあります。
きりさんの大きさを、これでもかと感じた芝居でした。歌もたくさん歌ってましたが、やはりさすがです
あの包容力、醸し出す男役の雰囲気は、やはりきりさんでないと出せないと思います。存在だけでなく歌声までも包み込んでくれます。
けっして大柄のトップスターさんではありませんが、すごく大きく、厚みのある男役に見えるのは、きりさんの実力です。
相手役のまりもちゃんも、この作品でサヨナラとなりますが、しっかりとした芝居できりさんと対等にやり合っています。台詞のキャッチボールは、とても息が合っていて、見ていて安心ですし、微笑ましかったです。
話は変わりますが、先日「ア・ビアント」を見ていて、まりもちゃんが、銀橋でしみこと歌う場面を見ましたが、まりもちゃん、歌も上手くなったね~。
徐々に惹かれあっていくデイヴィットとウォリス
きりさんもまりもちゃんも、微妙な心理を上手く描いていました。
切ない別れの場面から最後の幕までは、涙が溢れて止まりませんでした。
この作品、本当に登場人物が多く、すべての人の感想はとてもとても・・・というよりよく覚えていないので、
特記しておきたい方だけ。
この作品で退団されるもりえちゃんは、新聞記者ロッカート役。もりえちゃんにピッタリの役でした。
芝居の間の取り方が抜群に上手いもりえちゃん。この方の芝居は、とてもあたたかさが溢れています。
同じくこの作品で退団される一色瑠加さん。あまり印象に残っている過去の作品はありませんが、今回とてもいい役をされていて、しかも上手いです。ジョージ6世に見事なりきっていらっしゃいました。
彩星りおんちゃんもこの公演で退団。今までの彼女の扱いからすると、少し、いや、だいぶ役不足。もう少しよい役はなかったのか?ちゃぴちゃんをあげるための配役か?
花組の姫花ちゃんは、今まで本公演でそんな役付きよくなかったのに、退団公演の『復活』では、めちゃめちゃ美味しい役をしていたので、疑問?ちょっと不満。
今回も、専科さんのお力の大きさを実感。
ジョージ5世役の磯野千尋さん。
チャーチル役の一樹千尋さん。
舞台に立つだけで、一言台詞を発するだけで、あの存在感。すごいですヘ(゚∀゚*)ノ
さて、時期トップスターのまさおくん。準トップのみりおちゃん。
お二人とも、見目麗しいです。
芝居も落ち着いていたし、歌もすごくお上手です
思わず二人の『ロミオとジュリエット』がどんな風になるのか想像しちゃいました。
しかもそれぞれ役替わりで( ´艸`)
あー、新しい時代のスターさんだなあ・・・と思いました。
お二人のほかも、残留される月組の組子さんたちは、一人一人が確実に成長しています。実力をつけてきています。作品を観ていて、不安な箇所とかはあまり気づかず、あ、あの子また上手くなったとか、あ、あの子ちょっとカッコいいじゃん!と気づくことの多い月組さん。今回もたくさんの「あ、」がありました。組全体が成長しています。
きりさんも、安心して後を任せられると思います。
きりさんからいいところをいっぱい引き継いで、新しい組をつくり上げていってほしいです
あれ?、『エド8』の感想ではなくなってしまったような気もしますが、ま、いいか。