服薬指導ロールプレイ

 

今回も、ChatGPTさんに患者役をやってもらって服薬指導のロールプレイをしてみます。今回も、猫が私が打ち込んだ内容で、犬がChatGPTからの回答です。

 

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​次のロールプレイをお願いします。これまでとは違うパターンでお願いします

了解しました。それでは、異なるパターンのシナリオを提供します。今回は、薬の服用に関する誤解を持っている患者に対する服薬指導を行います。

シナリオ: 薬の服用に誤解を持つ患者

背景情報

患者: 40代女性、パートタイムで働いている
症状: 高コレステロール血症
処方内容:

  • アトルバスタチン(スタチン系薬)10mg 錠剤 1日1回

併用薬: 他にビタミンDサプリメントを服用しています。
これまでの服用歴: 初めてアトルバスタチンを処方されたばかり

患者の様子

  • スタチン系薬の副作用や服用方法について誤解がある
  • ネットで得た情報に基づいて自己判断しがち

それでは、ロールプレイを始めましょう。

 
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(薬局に来店し、薬剤師に話しかける)こんにちは。このアトルバスタチンをもらいに来ました。でも、ネットで調べたら怖い副作用があるって書いてあったんですけど、本当に飲んでも大丈夫ですか?

 
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こんにちは。前回と同じお薬ですね。 アトルバスタチンは今回で2回目ですか?

はい、そうです。今回で2回目です。最初の時はあまり気にしていなかったんですが、ネットで色々な副作用のことを見て、ちょっと心配になってきました。

 
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心配になられたのですね。記事にはどのようなことが書かれていましたか?

記事には、アトルバスタチンが筋肉痛や筋力の低下を引き起こすことがあるとか、肝臓に悪影響を与えることがあるとか書かれていました。それを見て、飲み続けるのが怖くなってしまいました。

 
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そうだったのですね。 まず、筋肉痛やおしっこの色が茶色や黒っぽくなるのは前回もお話していると思いますが、今日までの間に気になることはありましたか?

いえ、特に筋肉痛もないですし、おしっこの色も普通です。今のところ特に気になる症状はないんですけど、記事を読んだら心配になってしまって。

 
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記事で見られた副作用は、コレステロールを下げるお薬の代表的な副作用なので、兆候を知ってもらうために最初にお渡しした時にお伝えしていました。頻度はそこまで多くなく、症状は飲み始めの数か月で起きることが多いので、様子を見ながら服用することになります。初期症状で服用を止めて受診すれば、大抵が長く引っ張ることもありません。効果も優れたお薬で、日本でもかなり多くの方が飲まれているお薬ですので、過剰に心配される必要はないかと思います。先生にはお話しされましたか?

いえ、まだ先生にはこのことを話していません。次の診察まで少し時間があるので、その前に確認しておきたくて。もし、何かあったらすぐに服用を止めれば良いということですね。それなら少し安心しました。

 
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ありがとうございます。よく様子を見ながら服用してくださいね。もちろん運動したり、普段より長く歩いたりするだけで筋肉痛は起きるので、それが原因の時は問題ありません。 続いて肝臓のお話ですね。お薬には肝臓に負担がかかるものはいくつもありますが、この薬で報告されている頻度を調べるので、お待ちください。

わかりました。肝臓についても心配ですが、頻度が低いのであれば安心できるかもしれません。ありがとうございます。

 
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お待たせしました。肝臓の数値があがるのは5%ぐらいの割合です。副作用の頻度としては少し高めなのですが、このお薬を飲まれていると定期的に血液検査をすることになるはずです。薬が疑われたら変更することになると思うので、その点も先生が確認してくれるのでご安心ください。もちろん体に合わない場合もありますが、非常に稀な頻度です。その時はだるかったり食欲が落ちたり、吐気がしたり、発疹が出たりと体に何らかのサインがあると思うので、特に薬を飲み始めてからはいつもより注意して様子を見るようにしてください。

ありがとうございます。頻度が低いということを聞いて少し安心しました。もし体に異変を感じたらすぐに報告しますね。これからも注意して様子を見ながら薬を飲み続けます。
 
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よろしくお願いします。 他に心配な点や困っていることはありますか?

いえ、特に心配な点や困っていることはありません。ただ、これからも健康に気を使っていきたいと思っています。ありがとうございました。

 
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お大事になさってください。 

 

 

これで終わりですが、不足している点、誤っている点、改善点などはありますか?

今回のロールプレイでは、患者の心配や疑問に丁寧に対応し、薬の副作用やリスクについて詳細に説明しました。また、患者に対して適切な注意やアドバイスを提供し、患者が安心して服薬できるようにサポートしました。

しかし、今回のロールプレイでは、患者が他の健康上の問題や生活習慣について質問や相談をしていないため、それらについてもより詳細に掘り下げることができると良かったかもしれません。また、患者が他の薬やサプリメントを服用していることが明確になっていないため、それらの情報を事前に把握することで、より適切な服薬指導ができたかもしれません。

総じて、患者の健康状態や生活環境に関するより多くの情報を収集し、それに基づいてより個別化されたアドバイスやサポートを提供することが改善点と言えます。 

 
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S:ネットで調べたら怖い副作用があるって書いてあったんですけど、本当に飲んでも大丈夫ですか?

特に筋肉痛もないですし、おしっこの色も普通です。今のところ特に気になる症状はないんですけど、記事を読んだら心配になってしまって。

O:処方Do、2回目の処方、ご本人に指導

A:ネットの記事に記載されている横紋筋融解と肝障害の副作用を心配されている。

副作用を自覚する症状はないため、継続服用自体問題なし。

副作用について正しく理解いただき、安心して服用してもらうように指導する。

Ep:横紋筋融解症の頻度は多くないこと、初期症状で服用を止めて受診することで対処できると説明。よく使用されている薬でもあるため、過度に心配しないように説明。

肝機能の数値が上昇することもあるが、検査でフォローできることを説明。また、ひどい時(劇症肝炎)はだるかったり食欲が落ちたり、吐気がしたり、発疹が出たりと体に何らかのサインがあると思うので、特に薬を飲み始めてからはいつもより注意して様子を見るように指導。

(いずれも頻度が低いから安心されたとのこと)

Op:今回伝えた副作用の兆候がないことと、服用を自己判断で中止していないか確認を。

 

 

反省・まとめ

 

前回の薬歴なしにやっているので、ある程度設定の確認が必要だったので、今回が2回目かを聞いたりしています。また、通常の服薬指導を想定して早く返事をすることを心掛けていますが、アトルバスタチンの副作用の頻度までは分からなかったので、添付文書を開いて確認しました。実際の指導を想定していたので、普段通り添付文書を調べる時間は少し待ってもらうようにもお伝えしました。副作用を心配されるパターンでは、頻度も安心してもらうための材料になります。

 

最後のアドバイスで指摘された併用薬やサプリメントは初回に確認していることを前提にしていましたので、聞き取りしませんでした。

振り返っての改善点は、①副作用を心配されている状況を逆手に取り、減薬・中止を生活習慣の改善のインセンティブにしてもらう②

特に②は薬歴書いている間に「やっちまった」と思いました💧大切なことなのに聞き逃しましたね。やっぱりタイピングだといつものペースにできない(言い訳・・・)

 

もしご覧になられた方でアドバイス等あれば教えてください!!

 

薬歴については、質問があるパターンは私は少し時間をかけるようにしています。その後のフォローが信頼関係構築には非常に大事になりますので。

今回の薬歴は3分半ぐらいで仕上げました。フォローアップの対象にすることも考えましたが、どちらかというと拒薬を防止することと信頼関係構築が目的なので、投薬時の表情なんかをみながら、少しでも心配そうな表情が残っていたら3日後ぐらいにお電話することを検討します。

 

 

 皆さんが同じようにロールプレイをするためには

 

改めてChatGPTで私の行った設定をお伝えします。アカウントを作ってログインしてから開始してください。

予め、右上のメニュー(アカウントのアイコン)から「ChatGPTをカスタマイズする」を選択し、「どのように ChatGPT に回答してほしいですか?」の部分を以下のように記載しています。

 
私自身のコメントが薬剤師として足りていないところや誤っているところ、不適切なところがあれば質問内容にかかわらずその場で指摘してほしい。
ChatGPTに患者役を演じてもらい、ロールプレイをしたい。私は薬剤役としてチャット欄に薬剤師としての発言を打ち込みます。
患者役の時は、質問をたくさんしてくれる方の役もありがたいが、会話が嫌で早く薬をもらいたいだけの人なども演じてもらいたい。
潜在的なリスクを持っている患者で、患者はそのリスクに気づいておらず、こちらからの質問によってリスクを見つけ出すような例も出したいため、例えば薬局ヒヤリ・ハット事例(https://www.yakkyoku-hiyari.jcqhc.or.jp/)などで報告されているプレアボイドの事例などを参考に、薬剤師としてリスクを減らすことができるか試すような患者の演じ方もしてほしい。それぞれの場合でどのような患者を演じるかは特にこちらからの指示がない場合は、ランダムで良い。
ロールプレイの前は事前に処方内容・併用薬(お薬手帳を持参していなくて服薬指導前に把握できていないパターンでも可)・これまでの服用歴など(新規患者でも可)についても情報を提示してほしい
飲み忘れや薬が切れても受診できていないパターンもあるので、その場合は前回来局日と前回の処方日数をあらかじめ提示してほしい。(日が開いていることからコンプライアンスの状況を予測するため)
これまでの服薬指導で得られた情報(薬歴に記載されていると思われるもの)以外のその他背景(薬の飲み忘れがあるなどの情報)は事前に提示せずに伏せておくこと。

事前のカスタマイズさえ終わっていれば、チャット欄に「​服薬指導のロールプレイをお願いします。」と打ち込むだけで開始できます。
たまに変なことを言ってくるので、再度回答させたり、質問の仕方を変えたりはしていますので、是非色々試してみてください。

 

実はこのトレーニングをやるにあたって、患者パターンを3パターンChatGPTから提案されました。残り2つも少ししたら記事にしようと思います。

 

もし服薬指導のロールプレイをやってみたい方や、ChatGPTの使い方が分からないなど、ご不明な点があればX(Twitter)のDMか、こちらのコメントに記載いただければ回答いたします。