ミュージカル『マタ・ハリ』を観てきました
マタ・ハリ、ラドゥー大佐、アルマンはダブルキャストなので
このお三人のこの日にしました
4列目中央で観る柚希礼音さんのダンスは圧巻でオーラの凄いこと
まさにスター然としていてだれも寄せ付けない唯一無二の雰囲気。
良席にもかかわらず、オペラグラスを使うことたびたび
史実をもとにしたミュージカルを観ると思うこといつも、歴史って残酷。
田代万里生さん演じるラドゥー大佐は悪役なのだけど
ただの憎々しいヒールってだけでなく、歌唱力も相まってやはり歴史に翻弄された悲哀も感じます。
そんな中での癒しは衣裳係アンナ役の春風ひとみさん。
マタ・ハリにとってもきっとそうだったと思います
私の好きなキラキラドレスや王冠はなく(笑) 厳しい戦時下での物語ではあるけれど、どんどん引き込まれて行って、
重厚な楽曲と それゆえキャストの方々の歌唱力も際立って
致し方ない悲しい結末なのに、儚さより力強さを感じました。
何度も続くカーテンコールでは葛藤するアルマン演じる三浦涼介さんの、役とは打って変わっての笑顔が印象的でした
で・・・・『マタ・ハリ』はあと三公演あるはずだったのに・・・
突然の公演中止。
期せずして この公演が大阪千穐楽そして大千穐楽となってしまいました。
チケット購入時、かつてはワクワクだったのが 今じゃ無事観れるかどうか・・という気持ち。
そんな気持ちをちょっと忘れかけていたけれどやっぱり綱渡りなんだなぁと実感しました。
キャストの方々はひと公演ひと公演精魂込めて演じられていると思うけれど、こんな風に突然の終演にならない世の中に早くなって欲しいと心から願います。