本 鉄鋼メーカーに関する本(後)

前回は、主に鉄鋼メーカーに関する概要をまとめました。

紹介した本の本題は、新日鉄がミタルにのっとられるのか、という視点でまとめられたドキュメントです。

 

ミタル氏はインド生まれ。

ミタルの戦略は、不採算製鉄所を安く買い叩いて、リストラなどで生まれ変わらせることです。ミタルはこの方法を繰り返すことによって、シェアを拡大しました。

鉄鋼メーカーは、かつて鉄は国家なりといわれ、国に国営の鉄鋼メーカーが存在していたようです。ところが、採算が合わず、国のお荷物になっていったものが少なくなかったようです。トリニダードトバゴ、メキシコ、カザフスタンと世界中の国営の鉄鋼メーカーを次々と買収していきます。

このようにして、シェアを拡大したミタルは、ヨーロッパ鉄鋼メーカー大手、アルセロールを敵対的買収を仕掛け、のっとりに成功しました。

 

ミタルのビジョンは、鉄鋼業界を世界のフィールドの中で再編し、寡占化することによって競争力を高めようというところにあるようです。

 

印象に残ったのは、日本の鉄鋼メーカー新日鉄の技術力、研究開発に優れているところ。そして、新日鉄が買収されないようにする戦略の一つとして、企業価値を高め、株価を上げること。

そのために高い生産目標を掲げたり、ブラジルの企業を参加に収めブラジルでの生産増強をし、ブラジルを拠点とした欧米メーカーへの供給戦略を掲げたり。

 

日本の企業の勤勉さ、そういう日本の良いところに誇りを感じることができました。

 

●新日鉄VSミタル NHKスペシャル取材班 ダイヤモンド社(2007.12.6)

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