さて、実は先週末に義父が亡くなりまして、葬儀の準備を手伝ったりもせなあかんかったりでいろいろバタバタしておりました。無事、葬儀も終わりました。まー次は四十九日が待ってますが。喪主の妻もそれなりに大変です。笑




さて、本日公開の雨穴さん原作の映画化、変な家をさっそく見に行ってきましたのでその感想でも。




私、雨穴さんは元々4年前くらいから動画見てまして、変な家シリーズの小説も全作読んでおります。ちなみに個人的には小説の中やと変な絵が一番好きです。動画やと毎年繰り広げられるおせちシリーズとか、雨穴さんが毎日お弁当届けるやつとか好きですねー。雨穴さん、最初に見たときは不気味やなーて思うんですけど不思議とだんだん可愛く見えてくるんですよね。時々ボソッと栗原さんにツッコミいれたりしてんのとかめちゃ可愛い。なんか不思議とどんどん雨穴さん自体のファンになっていくのよ。マツコ会議に出てらしたときもめちゃくちゃ可愛かった。笑




で、そんな雨穴さんの小説家デビュー作が変な家であり、今回はその映画化なわけですが正直私的には原作のほうがよかったなーと思いました。映画には原作にはなかった要素が追加されてるんですが、それがちょっといらんかったかなと。雨穴さんの作品って、直接的に何かが襲ってくるわけじゃないねんけど一見怖くないような事柄に実は恐ろしい真実が隠されていることがわかっていく過程がゾワゾワっとして面白いんであって、直接怪異的な何かが出てきてしまうと魅力が半減してしまうと思うんですよねー。今回で言うと片渕家の面々がそれにあたるわけですが。




変な絵にしても、変な家2にしても、雨穴さん自身が何者かに襲われるとかではなくて、一見なんの変哲もない絵や間取りが実は…ていうのが共通点であり、それが雨穴さんの作品の魅力でもあるんですが、今回の映画ではかなり直接的に映画内での雨穴さんである雨宮が被害にあったりしてるので、読み手である我々も雨穴さんと栗原さんと一緒に考察検証していきながら俯瞰的に恐ろしい真実を知っていくていう、ある意味参加型やった原作の魅力が半減してしまったのは残念やったなーと思いました。私、ほんま雨穴さんの小説は全部面白くて一気読みしたくらい大好きなので、そこは正直不満でした。




ただ、キャラクターそれぞれを演じる俳優さんたちはなかなかよかったと思います。まー栗原さん、変な絵とかにも登場するんですけど、それらから読み取る限り、実際はおそらくもう少し若い設定やったと思われるんですが、佐藤二郎さんはさすがいい味出しておられました。あと石坂浩二さんなんかはもう言われないと出てたのかすらわからんくらいのなりきりぶりでした。高嶋政伸さんもなかなかの仕上がり。あとうしおさん役の長井短さんのハマりっぷりよ。いかにも呪ってきそうなお顔ていうたら怒られそうですが、ホラー向きの顔立ちやなーて思いました。間宮祥太朗さんの雨宮は雨穴さんぽくは全然ない普通の若者てかんじで、もうちょい可愛いところあってもよかったような気もせんではないですが映画やとこれくらいのほうがいいような気もします。





あと、原作にあった片渕家の人間関係とかがけっこう端折られてたりするんで、そこもちょっと残念やったかも。雨穴さん作品はそういうとこを深掘りするとこも魅力なんですけどねー。なんでとうやくんが左手供養する子どもに選ばれたのかも映画見ただけやとわからんと思います。原作ではその辺もちゃんと描かれてるので、できれば原作を読んでほしいなーと思います。




今回の映画版に関しては、原作を知らずに見た場合と読んでから見た場合とでけっこう感想変わるんじゃないかなーと思います。原作を知らずに見た場合はまあまあな仕上がりのホラー映画といったところ。ちなみにジャンプスケアはちょこちょこある。音で驚かしてくる系。人怖系なので幽霊は出てこないですが、不気味な人々は派手な音でワッと出てくるかんじです。どっちかというとホラーオタクのおばさんよりは普通の若者向き。笑




まー雨穴さんファンなのでいろいろ言いましたが、普通のホラー映画として見たらそこそこ面白かったですよ。できれば原作のほうを読んでほしいなーとは思いますけども。ちなみに漫画版もあります。まー今回の映画版は私的には変な家たちを実際の映像で見れたということだけでも満足でございました。東京の変な家は想像以上に壁紙がオシャレやった。あと片渕家は想像以上に不気味な家やった。




今後、変な絵も変な家2も映画化したりするんやろか。映像映えしそうなのは変な家2のほうかなーてかんじはしますが。お話は変な絵が一番ええんやけどね。不器用で歪な愛の物語というか。変な家2のほうは最近話題の宗教問題にも切り込んだようなお話なので、このご時世にはぴったりな気がする。





というわけで、今回は本日公開の変な家の感想でございました。原作は文庫版も漫画版もあるので、お好きな形態で読んでいただけたら幸いかと思います。ボリューム的にも文章的にも非常に読みやすい作品やと思うんで、普段小説を読まないような方にもオススメです。序盤部分は雨穴さんのYouTubeにて動画としても公開されております。いつもめちゃくちゃ古いデスクトップパソコンの前で栗原さんと電話でおしゃべりしている可愛い雨穴さんの魅力をぜひご堪能くださいませ。では。笑