さて、現在我が家の近所のMOVIXは去年の台風以降休館しておりまして、今年の秋まで再オープンしない予定なので毎回車で30分くらいかかる遠くの映画館まで行かなあかんのが大変不便なのですが、それでも見たい映画はたくさんあるしなんやかんや毎回行ってるわけですが、やはり自宅からチャリで10分くらいのとこに映画館があるていうのはありがたいもんやなーと思う、そんな日々でございます。





というわけで今回も旦那様とそんなちょっとだけ遠い映画館まで見に行ってまいりました。





ちなみに今作、私は元々漫画読んでます。現在、続編のファミレス行こ。が出ておりますが、そちらも読んでおります。そちらは少しだけ系統が違うといいますか、ちょっとBLぽいかんじもあるんですが、カラオケ行こ!のほうは思春期の青春と友情みたいなかんじの作品となっております。




で、今回の実写映画ですが、けっこうよかったです。原作ほぼそのままの楽曲の数々であったり、ヤクザたちの楽しいお歌であったり、狂児と聡実くんの甘酸っぱいような友情であったりほんわかほっこりする作品となっておりました。概ね原作通りといったかんじでございます。特に聡実くん役の齋藤潤くんはほぼ聡実くんの生き写しでございました。




聡実くんの学校での青春パートも甘酸っぱくてよかったです。思春期てほんま今思えばあんなかんじやったかなておばはんとしては思います。変声期ゆえに声が出しにくくなってしまった聡実くんが、他にも思春期特有の悩みをもちながらも狂児に無理やりカラオケに付き合わされていくうちに自分とも向き合っていくていうか、ほんま青春モノとしてはようできてある作品でございます。あとはなんといってもこの作品は紅よね。もう紅。とにかく紅なのよ。紅てええ歌やってんなて思わせてくれます。笑





聡実くんがなんせ思春期なもんやから素直じゃないとこがええのよ。で、またそれを受け止める狂児の懐のデカさというか優しいかんじがええのよね。ほんま人間誰しもがこういう聡実くんみたいな時期てあったと思うんですよ。そこの表現がこの作品は上手いのよ。例えばカラオケ行ったときに帰るやなんや口では言うておきながらちゃっかりチャーハン頼んだりしてさー。なんやほんまは楽しんでるんやんみたいなね。ほんま素直じゃないわー。思春期やわー。笑




狂児のことどうでもええ風な態度やったくせに、ラストもめっちゃ心配したりしてさー。聡実くんのそういうとこが大人からすると可愛いのよ。変声期特有のちょっと声が裏返ってまうかんじの歌声で紅熱唱してるとことかたまらんのよね。でそれを見守るヤクザたちの温かいこと。今作は一応ヤクザが出てくる作品ではあるけど、怖いヤクザは1人もおらへんので全世代安心してご覧いただけるかと思います。




もし映画を見て気に入っていただけましたら、ぜひ原作もお読みくださいませ。一巻のみの作品ですので大変読みやすくなっております。一応先ほど言いました通り、続編もありますがお話としてはちゃんと一巻で一旦完結しますので問題ございません。ちなみに続編は大学生になった聡実くんと狂児の友情のようなBLのようなそんなお話となっておりまして、組長の息子であるコワモテのねこ漫画家とか、新キャラも登場してこちらもなかなかいい作品となっております。こちらは現在上巻が発売されておりまして、後は電子書籍で単話購入もできますのでぜひ。連載自体は不定期連載みたいです。




で、今回の実写化の監督は山下敦弘監督ですけども、この監督はほんまこういう青春モノが上手ですよね。リンダリンダリンダとかもそうですけども。今回の実写化にぴったりな人選やったんちゃうかなって思います。





まーあえて不満を言うならばもうちょいヤクザたちの歌の場面欲しかったなーていうくらい。原作よりもコメディ要素が少なくほっこり要素が増えたかんじがしました。まーキティちゃんの哀れな入れ墨とかはなかなかの再現度ですけども。ちなみに演じてるのはチャンス大城さんです。絶妙な人選。笑




まー私的には1時間半くらいに上映時間まとめてもよかったような気がせんでもないんですが、2時間あるからこそ丁寧にちゃんと描かれてるといいますか、原作ファンでも納得の仕上がりになってるかなと思います。最近ほんま漫画原作の映画の成功例が多いですね。一昔前ならばガッカリパターンもかなりありましたが、最近はほぼない。日本映画界も頑張ってくれてるんやなーと嬉しくなります。ゴジラも全米で大ヒットしてたり、日本映画は最近頑張ってますね。





さて、というわけで今回はカラオケ行こ!の感想でございました。私、今作にしてもそうですがまだブログで言うてないような作品もなんやかんや漫画読んでたりするんで、次はそんな作品たちを紹介できたらななんて思っておりますが、もし気が変わってたらどうなるかわかりません。では。笑