高3の9月、せいじさん率いるclubACQUAの8人はエンターテイメントプロジェクトと題し、AcQuA EPというバンドを結成しCDデビューした。
ミテコ(身分証を提示できない子=お店に行けない未成年)のあたしは、バンドのファンという形でライブやイベントで彼らに会える機会が増えとても喜んだ。
対照的に、自分の担当が東京と大阪の店を行き来したり、ライブやリハやイベント等EPの仕事によってホスト業を休みがちになってしまった、たくさんのEPのお客さんは心が離れてしまったりしたそうだ。
それでもやっぱり忙しい彼らのことを「あなたじゃないとダメだから」と健気に待ってくれるお客さんを、彼らは大事にしたらしい。
ただでさえ担当が人気ホストだと、細客はお店に行って何時間も待ってやっと10分隣についてくれるのが当たり前。
高いお酒を入れるともちろん卓に帰ってきてくれるが、大学生で時給1000円のカフェでバイトのあたしには当たり前だけど厳しい遊びだと改めて思った。
幸いにもEPはラジオの無料観覧やCD発売記念イベントなどが多くて、ライブ代や遠征費以外はそんなにかからなくて済んだが。
イベントはあれ以来仲良くなった真咲や、色んな会場で出会った友達とグループみたいなものが出来て私たちは朝早くから最前列をとるために並んだり、握手会でCD1枚につき1回できるなら4枚買ったり、夢中に熱狂的に応援した。
友達になった子も、ホストにはまる子には色んな子がいて様々な事情があったり以外にも結構真面目な子もいて人生勉強にもなったと思う。
かなり目立っていたグループだったからメンバーも顔を覚えてくれたりファンサービスをたくさんしてくれて、やっぱり他のファンの反感を買いホスト掲示板サイトで叩かれたりしたが、悪いことは何もしてないしグループの中にEPメンバー指名のお客さんも何人かいたからメンバーに誤解されることなく、私はEPが修行という名の事実上解散するまで応援し続けた。