- きみの友だち (新潮文庫)/新潮社
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内容(「BOOK」データベースより)
わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。学校の人気者、ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない…。優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。
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誰もが・・・自分たちが小学生だった頃・・中学生だった頃を思い出し・・チクチクと胸が痛む様な思い出があるのではないだろうか・・・
学校という小さな世界が全てで、そこでの生活がとても重要で・・時にその世界は子供にはとても窮屈で、厳しくて牙を向く・・
小さな世界のなかで心で泣いて・怒って・・・
それでもそこが全てだと思いこんでいた小さな子供達は皆必死だったんだよね・・。
自分の幼少期もだけれども・・
今のワタシには・・この本の登場人物が次男坊と重なって・・・とっても辛かったの。
登場人物の二人の少女に・・私は嫉妬して・・切なくて悲しくて・・・羨ましかったの・・・。
現実世界はこんなに綺麗じゃない。
素敵じゃない。
やっぱり物語なのだ・・・
「わたし途中ででいなくなっちゃうかもしれないけれども・・一緒にいてくれる?」
「思い出がたくさん残って、死んじゃうといやかもしれないけれども・・・いい?」
少女には・・・真の友達がいて・・・・
いつまでもいつまでも大切に思ってくれて、忘れないでくれる人が親以外にいる・・。
たった二人だけの友情。
それは寂しいこと?悲しいこと?
ううん・・・大人になった私でさえ・・それは羨ましい位に、素晴らしく素敵な事なんだと思う。
次男坊・・
心臓病で・・・きっと私たちが生きるようには生きられない・・・
(医学は日進月歩だから分からないけれどもね!!)
次男坊の心臓はもって30歳位までと言われている・・・。
今次男坊は一人ぼっち・・・
お友達もいない・・・
ただの一人でさえいない・・・
次男坊が死んだら・・・誰がその後次男坊の事を思いだしてくれるのだろう??
誰が思いだして涙を流してくれることがあるのだろう・・・
私には本当に辛い本だった・・
嫉妬してしまう本だった・・・本の中の友情と愛に・・
そして片隅ではホッとした自分もいた・・
物語の中で・・少女たちは確かに友情を育み・・思い出を重ね・・・一人ではなかったことに・・・
せめて物語の中でくらい・・甘い夢と希望を持つことが出来てヨカッタと・・・
今次男坊の背中を見ながらそう思った・・・