「わかりあえない」を超える | 花日和り

花日和り

管理栄養士の高齢ママ。
食事と息子との日々を綴っています。

薬を塗らなくなったからか、


昨日は耳たぶと顎あたりの痒みが復活。


痒いとイライラ、


でもイライラの原因はそれだけではないのは理解しつつ、


薬を塗っておさえました。


シュタイナーの保護者懇談会の時、先生が本を沢山紹介してくれて、


一番興味を持ったのが『「わかりあえない」を超える』という本。



先生は、NVC(非暴力コミュニケーション)のセミナーに参加された様で、

この本の訳者だったかが、「夫に自分の言うことをきかせたい。」との思いから、NVCに出会ったそう。


私と同じ様な悩みを抱えている方の為に持ってきたみたいだけど、


私も食いつき、Amazonで購入しました。


先生が、自己紹介した時、「昔は白黒つけないとダメだったけど、今はグレーばかりになりました。」と笑いながら言ってて、


それにも共感。


私がこの先生が好きなのは、自分と同じ様なタイプの人生の先輩だからだと思います。


この本の著者がNVC(非暴力コミュニケーション)を通じて提供しているのは、


「何が正しく何が間違っているか」という捉え方をがらりと変えるまなざしです。


「自分の内面で何が息づいているか」に意識を向けると、


そこから自分と相手とつながりをつくることが出来るという、視点です。

(「訳者まえがき」より)


この本の中では、家族関係や他の宗教の信者から犠牲を強いられた人、ギャングや部族の対立、社会や企業文化、教育への働きかけなどの実践が紹介してあり、本を読んでる人向けのエクササイズも書かれていました。


「私たちの内面で何が息づいている・何が生き生きしているか?」という問に答える事で、今この瞬間のお互いの感情とニーズに繋がる事が出来ます。


そして、その感情とニーズにつながって初めて、今この瞬間のニーズを満たす為にいったい何が出来るのか?という事を具体的に考えられるのです。


ここで大切なのは、自分一人のニーズだけでなく、関わる人たち全員のニーズを大切にする形で物事を運ぶこと。『人生』は、自分個人の人生だけでなくて、そこに関わる人達の総体を指しています。

(「訳者あとがき」より)


料理が嫌いなお母さんが、NVCのトレーニングに参加した後、料理を作るのをやめると宣言したら、家族が「何で食べないの?」と小言を言われなくて済んで喜んだいうエピソードもありました😁


著者は、「暴力が蔓延している原因は、わたしたちの本質ではなく、わたし達の受けた教育にある」と考えていて、神学者ウォルター・ウィンクは、文明の幕開け以来(少なくとも8000年前から)人々は暴力を楽しむように教育されてきたと言います。

そしてそれははるか昔の神話と共にはじまった。


報酬と懲罰は、人をコントロールする為の手段。

報酬が懲罰と同じ様な暴力であり、同じ様に危険である。


とある幼稚園のプレに行った後から「パンチ👊」と言い始めた息子。


悪いことしたから、暴力でやっつけるのは正義なの?とか思っちゃうけど、他の方達はあまり気にしていない様子。


その様なモヤモヤを周りの人や息子に伝えていくのが難しいなと思う。


教育って本当に大事だと改めて思います。


そして異なる考えの人と分かり合う、伝え合う難しさ。


そろそろちゃんと向き合わなきゃ。