今、売上と経費を考えている背景には、物価が上昇して多くの物が値上がりしているのに対し、メダカは横ばいか値下がりしている事があります。
商売として継続していくために、売上と収入の関係を見ていかなければなりません。
それで、今回は１００万円の収入を得るために、どれくらい生産販売しなければならないかを見てみます。
１００万円分のメダカを生産販売した場合に掛かる費用が７１万円になり、売上のボーダーラインとしましたので、１００万円で売り上げれば収入は２９万円ということです。
単純に考えて、１００万円で売ることが上限としますと、３倍強のメダカを生産販売すれば１００万円の収入につながる事になります。
しかし、１００万円の収入のために３倍以上の規模にしなければならないのでしょうか。
実際には生産数を倍にしたからと言って費用が倍になるわけではないですね。
メダカの生産販売で考えて見ます。
生産に関して見ますと、仕入原価は倍掛かるでしょう。
経費は、土地の広さが倍になれば賃借料は倍になりますが、その他の水道料や消耗品費などは２～３倍程度でしたらあまり変わりませんので２万円は不要と考えられます。
減価償却費の内、水槽は倍にする必要がありますが、水道工事やネットの設置は余り変わりませんので１万５千円は削減できるでしょう。
販売に掛かる費用はどうでしょう。
販売経費は数が倍になれば費用も倍になります。
営業経費は販売数に関係しませんので３万５千円は不要でしょう。
店舗の運営費や広告費も販売数には関係しませんので３０万円を追加で見込む必要はありません。
以上から、１００万円分を超えて生産販売する部分では３７万円は不要であると言えます。
要は、３７万円は固定費と言う事ですね。
つまり、百万円分のメダカの生産販売に掛かる費用は、経費の３４万円と固定費の３７万円なのです。
倍のメダカを作るのに、経費だけが倍必要になりますので
売上の２００万円から固定費の３７万円と経費の６８万円を引いて、収入は９５万円になりました。
１００万円の収入を得るためには、２千匹のメダカを平均単価千円で生産販売できる規模がボーダーラインと言えそうです。
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