めだか屋で奮闘しまっせ (フィクションです)

 

 

第二十二話 愛の証しの巻(1) <==前編はこちら

 

第二十二話 愛の証しの巻(2)

 

 いよいよ発売日の前日を迎えていた。

召田輔(めだすけ)は赤白の斑と赤白黒の三色斑のあいのあかしを二匹ずつ袋に詰めていた。

あかねが「やっぱしね。」と言ったので、召田輔は「何がやっぱしやねん。」と聞くと、「絶対、発売前に行くと思てたもん。」と答えた。

「分かりまっか、ほんなら、片付けて行きまっせ。」と、夕方、戸締りした後、宇治へと軽トラを走らせていた。

今日は道が分かっているので夕方の時間帯でもスムーズに進み、予定より早く青年の家へ着いた。

召田輔は「これは、預かっためだかを元に改良した子でおます。お礼にと思いましてな。」と言って、袋を青年に渡した。

あかねが「名前、何だと思う。」と、青年とあいに聞いたので、青年は「また、あいの何とかですか。」と答えた。あかねは笑顔で「当たり~ッ。あいのあかしちゅうんよ。あたいが付けたの。」と言うと、あいが「いい名前ね。ありがとう。」と喜んだ。

このめだかを明日から売り出すことを伝えて、帰路に着いたのだった。

そして発売の日、あかねは通販サイトへ投稿し、召田輔は温室前で来客に売り込んでいた。

常連さんも召田輔の話を聞いて、いそいそと温室へ上がっていったが、値札を見て「ちょっとなあ。」「ゼロ一個多いんちゃうか。」「欲しいけどなあ。」と、水槽にしがみついて見ている。

召田輔が熱心に「貴重なめだかでっせ。」と説明するが、「ボーナスでも出やんと買えまへんわ。代わりに、これ5匹貰っていくよって。」と言って、隣の水槽のめだかを買っていくのだった。

そんな調子で店では売れず、かといって通販の方も注文は無いまま、一週間が過ぎた。

「やっぱし、高いんとちゃう。」と言うあかねに、「いや、まだ分からへん。」と頑固な召田輔は聞かなかった。

あかねは「宣伝不足もあるんやろねェ。」と考えて、毎月、愛好会に送っている新聞の五月号に、あいのあかしの誕生秘話なる記事を載せた。

記事には、(友情と愛情で磨き上げた宝石の様なめだかですので、あいのあかしと名付けました。)と書いていた。

(つづく)

 

*---------------------------*

▼メダカブログランキングに参加しています

にほんブログ村 <=ポチッと!お願いします。

にほんブログ村 観賞魚ブログ メダカへ にほんブログ村

*---------------------------*

     お知らせ

 ◆趣味のめだか おおさと ショップの営業について。

 ◆営業時間のご案内。

  通常営業しています。

   平日:13時~17時  土曜・日祝日:10時~17時 営業。

   火曜・水曜 定休。(祝日の場合は営業。)

   尚、営業時間外にご来店の方は電話にてご確認ください。

 ◆めだか通販は常時受付。

  趣味のめだか おおさと めだか通販は常時受付しています。

  通販サイトかメールでご注文ください。

 ◆めだか通販でクレジットカードが使えます。

  PayPal決済を、めだか通販でご利用いただけます。

*---------------------------*

 趣味のめだか おおさと ホームページは、

趣味のめだか おおさと

趣味のめだか おおさと 

 

観賞メダカとデザランのお求めは、

メダカ通販

メダカ通販 

*---------------------------*