前田智徳引退 | 花咲宏基オフィシャルブログ「日に新た」Powered by Ameba

前田智徳引退

広島東洋カープの前田智徳選手の引退試合が、昨日、マツダスタジアムで行われました。

広島は、資金力が無い球団で、川口、金本、新井各選手が、脂の乗った頃に資金力のある球団に移籍するという中で、カープ一筋で、野球生活を貫きました。

また、卓越した打撃センスは、天才イチローが、天才と認めたことは有名です。

その天才は、努力の人で、野球に集中する姿は、人を寄せ付けず、孤高の天才と言われました。
先日、前田選手が練習に取り組むインタビュー記事が載っていて、読みながら、何度も彼の言葉にうなづきました。


前田選手:
若い頃はいろんなことが新鮮というか、いろんなことを教わり実践して。
試合で実戦で結果が出たり出なかったり。
そういう毎日ガツガツしてたものがあったのですが。
すべてのもを吸収してやろう、うまくものにしたかったという思いだった。
よく練習はやってきた。
そうやって練習して、同じことを繰り返しやることによって、自分のものになることがある日突然やって来ることも学んだ。
地味なことをコツコツとやる大切さを身をもって知ることができた。
今もずっと続けてやってきた。
それは自分にとってうれしいことだった。
財産になり、支えになった。

ビジネスの世界では、とりわけ、ネット社会になって、インターネットで検索すれば、足を使わずともいろいろな調査結果、データを知ることができますし、経営、営業ノウハウを知ることができます。
そういった文章を読むと、苦労もせず、自分にスキルが身に着いたように勘違いする。

やはり、自らが、失敗と成功を繰り返してこそ、本当の力は身に着くものだと思います。
地道な努力をして始めて、才能は開花する。

歳をとったが、前田選手のこの言葉を胸に刻んで、自らも、どこかで読んだ本や資料をもって、能書きを高らかに主張することなく、自らの実践の中から、言葉を絞り出して行きたい。


前田智徳選手、ご苦労様でした。
そして、ありがとう。



前田選手の打席の姿が見れないのは、本当に、寂しいのう。

花咲宏基拝
hanasaki@hanasakihiroki.jp