サッカーファンのみならず
2日間の紀伊山地への視察。
まず、足を止めたのは、熊野本宮大社でした。
20代に足を運んで、2回目の参拝です。
この間、世界遺産にも指定され、関係施設も整ってきました。
外国人の方もいらっしゃり、英語の説明ビデオに耳を傾けていらっしゃいました。
外国人の方をお迎えする機会があれば、熊野三山と伊勢神宮にお連れいただければ、日本の本質を知っていただけれるのではないかと思います。
さて、熊野三山の熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社で、神の使いとして祀っているのが、八咫烏です。
神武天皇が、霊地・熊野に迂回して、八咫烏の先導で、太陽を背にして大和に攻め上がり、日本の国を開いた故事(日本書紀)によります。八咫烏は、太陽のシンボルでもあり、「南山」と呼ばれた熊野にふさわしい魂を運ぶ霊長とされています。
そして、日本サッカーの始祖といわれる熊野出身の中村覚之助の影響と言われていますが、八咫烏は、サッカー日本代表のシンボルでもあります。
サッカーファンの方は、この話は知っていらっしゃいますよね。
熊野本宮大社では、八咫烏を大きく祀っていらっしゃり、サッカーファンの聖地にもなっています。
また、熊野本宮大社は、元々、熊野川の中州にありましたが、明治22年の大洪水の後、山上に遷座されました。
社殿があった場所は、大斎場(おおゆのはら)と呼ばれ、日本一高い大鳥居(高さ33.9m、横42m)があります。そして、大鳥居の真ん中に掲げられているのが、黄金の八咫烏です。
熊野の大自然の中で、悠然と参拝者の皆さんを迎える熊野本宮大社は、人間の小ささを自覚させ、小さなことに悩んでいる自分をリセットしてくれることでしょう。
甦りの地といわれる熊野本宮大社には、サッカーファンのみならず、多くの日本人、世界の皆さんに足を運んでいただきたい。
手前の人と比べて、大きさを想像していただければ幸いです。
この古道を登ってお参りいただくと、より気持ちが洗われます。
続いて、十津川村にある玉置神社もご紹介させていただきます。
花咲宏基拝