日本でしかできないビジネス
先週のカンブリア宮殿で紹介されたのが、グリコさんでした。
その番組の中で、「ポッキー」「ビスコ」はじめロングセラーのヒット商品を出し続ける大手菓子メーカーのグリコさんの新しいサービスに感心しました。
それは、大都市のオフィスでおよそ9万社に設置されている“オフィスグリコ”です。
お菓子の無人販売機というアイディアでお菓子需要を創り出しています。
昨日、20名規模の友人の会社で、その“オフィスグリコ”を発見しました。
この“オフィスグリコ”は、上記でご覧の通り、ガムやスナック菓子が棚にあって、お菓子を取ったら、100円をカエルの口に入れるものです。
無人販売機ですので、100円を払わずして、お菓子を取ることができるわけですが、グリコさんは、顧客を信じて、“オフィスグリコ”のサービスを行っているんです。
友人の会社の社員の方にお聞きしても、この“オフィスグリコ”の設置をお願いに来たグリコさんの営業マンは、友人の会社とお菓子を盗まれた際に補償を要求する契約書を結ぶわけではなく、小規模の会社でも、簡単に設置したとのこと。
この顧客を信じるサービスは、日本でしか通用しないものです。
自動販売機が、日本では当たり前ですが、海外には、人通りが少ない所には、自動販売機を置いてません。
海外では、人通りが少ない場所に設置される自動販売機を壊されて、商品やお金が盗まれるのです。
“グリコオフィス”を見ていると、盗みに走らない日本人の精神の固有性を感じると共に、この精神を守らなければならないと感じます。
また、番組では、「画期的」な新サービスと紹介していましたが、私は、「勇気と決断」の新サービスだと思います。
思いつくけれど、実際に、決断できなかったサービスだと思います。
グリコさんの経営姿勢に賛同します。
日本人を信じるグリコさんには、これからも、頑張っていただきたい。
花咲宏基拝