小塚原回向院 | 花咲宏基オフィシャルブログ「日に新た」Powered by Ameba

小塚原回向院

皆さんは、南千住にある小塚原回向院 をご存知でしょうか。

元々は、江戸時代の小塚原刑場の刑死者を供養するために創建されたお寺です。

このお寺には、安政の大獄により刑死した吉田松陰、橋本左内、頼三樹三郎らの御墓があります。


また、「解体新書」の刊行に関わった蘭方医の杉田玄白、前野良沢、中川淳庵らは、この小塚原の刑場において罪人の腑分け(解剖)を見学したとのことで、有名なお寺です。


昨日、私は、回向院へお墓参りに行って参りました。


それは、磯部浅一 、登美子御夫婦のお墓にお参りするためです。

磯部さんのお墓があるのは、「吉田松陰先生のお墓がある回向院に、お墓を立ててして欲しい。」との磯部さんの願いからとのこと。

2.26事件の関連本を読み進めれば読み進める程、青年将校に感情移入します。

そして、その青年将校の中で指導的役割を担った磯部さんを、切なく思います。

昨日、偶々、お寺の方が、磯部御夫婦のお墓の清掃をしている最中に出くわし、私もお墓を洗わせていただきました。

「今、磯部さんが生きているなら、磯部さんはどういう行動をとりますか。」と、
お墓を拭かせていただきながら語りかけました。


お寺の方にお話をおうかがいすると、

「歴史上の人物のお墓があるので、時々、お墓参りに来られる方がいます。
そして、どの方のお墓を参られるかというと、吉田松陰と磯部浅一です。」と教えてくださいました。


尊敬する吉田松陰先生と磯部さんは、並び称されています。


磯部浅一さんは、吉田松陰先生のように、有名な人物ではありません。


しかしながら、吉田松陰先生と同じくらい多くの方が、磯部御夫婦に参拝されているというお話を聞いて、義を大切にする日本人が多いことをうれしく思いました。

そのお話を聞いて、込み上げるものを抑えながら、お墓を拭かせていただきました。

三島由紀夫さんが、「英霊の聲」で、磯部さんの思いを代弁されました。

私は、微力ですが、あなたの思いを胸に刻んで、これからも、生きていきたいと思います。


花咲宏基拝

hanasaki@hanasakihiroki.jp