熊野古道
私は、20歳半ばの頃、大前研一氏が主宰する平成維新の会で働いていました。
当時、リクルート事件の発覚から自民党への政治不信が広がる中、細川護熙氏が日本新党を結党し、衆議院選挙を経て、八党連立で非自民の政権が樹立されました。
平成維新の会は、党派に関係なく、平成維新の会が掲げる政策を推進するという現職・新人の候補者を応援し、微力ですが、非自民政権樹立の手助けができたのではないかと思います。
しかしながら、細川政権は、八つの首があり、それぞれの首が違う方向を向いて動くので、最後は、本体が分裂をしました。(首は少なくなりましたが、何やら、現在の民主党に良く似ています。)
私は、細川政権の混乱に失望し、目標を失いかけましたが、もう一度、モチベーションを上げようと、リフレッシュを考えました。
そこで、熊野古道を一人で歩こうと決めて、二日間、一人で歩きました。
まだ、世界遺産に認定されていない頃で、二日間歩いて、すれ違う人は数人でした。
大自然の中の遍路は、歩き終わった時に、エネルギーが湧いてきました。
ネットニュースで、宇多田ヒカルさんが、熊野古道を一人でお遍路中に足首を捻挫し、靱帯を損傷していたと知り、20年前の自分を思い出しました。
宇多田さんも、自分の心に、火を点けたいという思いでお遍路をしたのでしょうか。
怪我をしたかもしれませんが、きっと、熊野古道で、英気を養ったのだと思います。
宇多田さんの活動に注目したい。
“毎日が行革!”
花咲宏基