JAL再上場
日本航空が再上場しました。
自他共に認める日本の空の顔のJALですが、上場廃止から2年7カ月ぶりにスピード再上場を果たすことができました。
私は、JALについては、3点において関心がありました。
1つは、「沈まぬ太陽」に描かれているような会社、社員の体質を変えることができるか。
2つは、現代の経営の神様、稲盛和夫氏が再建の指揮をとったこと。
3つは、再上場により、売却益が出ること。
ビジネスマン時代、稲盛氏の「アメーバ経営」「フィロソフィ教育」等、私も著書を読ませていただきましたが、このスピード再上場は、1万6000人規模のリストラや赤字路線の廃止などの厳しいリストラがあったのは事実ですが、稲盛イズムがJAL再建に役立ったことは明らかだと思います。この稲盛イズムが、複雑な労使関係を乗り越え、社員のモチベーションを上げたのではないかと推察します。
さらには、日本航空株の売却益について、企業再生支援機構が受け取る約3000億円から税金などを差し引き、2000億円弱が余剰金として国庫に納められるとのことですが、復興財源に使うことも視野に入れているとの安住財務大臣の発言があり、 JALの再生が、東日本大震災の復興に使われることは喜ばしいことです。
時間ができれば、「沈まぬ太陽」を、再読しよう。
“毎日が行革!”
花咲宏基