日本の財政への影響
日本の財政に関連して、気になる記事が、二つ。
1)日本国債:海外投資家の保有が過去最高の8%
19日発表の今年1~3月期の資金循環統計によると、海外投資家の11年度末の国債保有残高は前年度末比23%増の76兆円に達した。
国債保有残高全体に占める海外投資家の割合は8.3%で、過去最高を記録。
2)貿易赤字3カ月連続
20日発表の5月の貿易統計速報によると、貿易収支は9072億円の赤字となった。5月としては、過去最大。昨年の東日本大震災後よりも落ち込んだ。
発電用の原油や液化天然ガスの輸入増、欧州債務危機で景気が落ち込んでいるEU向けが赤字となっていることが原因。
ちなみに、輸出は前年同月比10.0%増の5兆2346億円。自動車関連企業の復調が増加をもたらしている。
輸入は、9.3%増の6兆1419億円。LNGが44.3%、原油も10.9%増加。電気の供給を、火力発電所に頼っているため。
「日本国内で日本国債を買い支えることができる。」
「日本は貿易黒字なので、日本国債を買い支えることができる。」
日本国債が暴落しない理由として、よく語られる二つの前提が、今、崩れ始めています。
現在、経常収支は黒字ですが、貿易赤字が続くと、経常収支も黒字から赤字へ転換する道を進みます。
この現実を認識すると、財政規律を進めなければならないことを強く感じる。
今、国会の議席を預かっている私は、政権与党に所属する私は、不人気な政策も背負わなければならない。
“毎日が行革!”
花咲宏基