成長分野でアクセルを踏む
昨日、日経平均株価が1万円を超え、今朝の為替相場では円が対ドルで83円後半の円安になっています。
アメリカの好況感やヨーロッパの債務危機回避への期待もありますが、何よりも、日本銀行の金融緩和政策の効果が大きいと考えます。
この金融政策によって、円安、株高が進み、日本経済低迷の足かせを一つ一つ外せる環境ができ始めているのではないかと思います。
13日の日銀の金融政策決定会合でも、成長融資枠の2兆円拡大等金融緩和策が決定され、デフレ脱却への意志をあらためて示してもらったのではないかと思います。
私が注目するのは、成長融資枠の“成長”産業に、医療機器分野が含まれていることです。日銀の成長融資枠拡大と、平成24年度予算の日本再生重点化措置を実施することによって、相乗効果が期待されます。
次の日本経済を引っ張っていく産業に、医療機器産業を育てたいということを主張してきた私にとって、いよいよという思いを持っています。
既に、医療機器分野に進出する企業も増えて来ました。
12日には、旭化成が、アメリカの救命救急機器分野に強い医療機器大手のゾール・メディカルを、約1800億円で買収しました。旭化成にとっては、同社最大の買収であり、会社の命運を掛けて、本格的に、医療関連分野に進出することを決めたとのことです。
また、ソニー、富士フィルム、キャノン始め、続々と、医療関連分野に進出しています。
まずは、輸入超過の医療関連マーケットで、日本企業のシェアを上げていただきたいと同時に、海外のマーケットにも挑戦してもらえるようサポートしていきたい。とりわけ、日本の人口の10倍の中国も、高齢化社会が始まります。まさに、アジアの成長を取り組みたい。
金融政策だけでなく、新成長分野育成によって、日本経済の立て直しを行っていきます。
“毎日が行革!”
花咲宏基