「細川護煕総理大臣日記」メモ
細川護煕総理大臣日記の中で引用された先人の言葉を書き残しておきたいと思います。
・1993年8月4日(首班指名前々日)
「私は行動で誤ることがあっても、歴史を見ることで誤ることはない。」(シャルル・ドゴール)
・1993年8月5日(首班指名前日)
「運命の中に偶然はない。人間はある運命に出会う以前に自らがそれを作っているのだ。」(T・W・ウィルソンアメリカ合衆国第28代大統領)
「人の運のよしあしは、時代に合わせて行動できるかどうか否かにかかっている。」(マキュベリ)
・1993年8月7日(首班指名翌日。組閣作業中)
「人を用うるのは道はその長所をとりて短所はかまわぬことなり。長所に短所はつきてならぬもの故、短所は知るに及ばず。ただよく長所を用うれば天下に棄物なし。」(荻生徂徠)
「疑えばすなわち任ずるなかれ、任ずればすなわち疑うなかれ。」(司馬光)
・1993年8月8日(首班指名翌々日。)
「イデオロギーなんてものはない。あるのはその人の覚悟だけ。」(小林秀雄)
・1993年8月25日(初の所信表明への代表質問)
「狂人走、不狂人走」
・1993年10月20日(政治改革特別委員会での審議入り翌々日)
「指導者として大成する人は、強い意志を持ち、他者の意志を動かす術を知っている。歴史上指導者といわれた人たちは、程度の差こそあれ、いずれも歴史に自己の意志を刻んだ人々だった。彼らがそうあろうと“願望”したからではなく“決意”したからである。この差が、権力とその行使を理解するうえで非常に大切になってくる。願望は受け身だが、決意は能動。追随者は願望し、指導者は決意する。」(リチャード・ニクソン元大統領)
・1993年11月29日(サッチャー元イギリス首相来日中)
「国民は、正しいと分かっていることを実行しようとすれば、必ずこれを支持する。」
・1993年12月18日(ウルグアイ・ラウンド交渉中)
「秦を滅ぼすものは秦なり。」
・1994年2月4日(国民福祉税を巡り混迷中)
「人を相手にせず天を相手にせよ。天を相手にして己を尽くして人を咎めず。我が誠の足らざるを尋ぬべし。」(南州遺訓)
出来事と記している言葉を並べてみると、細川元総理の高揚、孤独、無念を感じます。
“がんばろう日本!”
花咲宏基