政局に関わりなく | 花咲宏基オフィシャルブログ「日に新た」Powered by Ameba

政局に関わりなく

本日のNHKのクローズアップ現代は、「震災遺児をどう支えるか」でした。


アナウンサーの冒頭のコメントは、「震災遺児の把握は一向に進んでいない。」でした。


悔しい。


私は、幹事長補佐として、震災発生後、民主党災害対策本部に詰めていました。震災発生後間もなく、党災害対策本部に、孤児・遺児の把握をして欲しいとの被災した子どもを支援する民間団体の要請があり、私は、政府の災害対策本部に把握を要請しました。当時は、どの役所が把握につとめるか、厚生労働省か文部科学省かどちらかを調整しているとのことでした。

そして、厚生労働省に決り、孤児の把握については始まったのですが、お父さんかお母さんを亡くした遺児については、厚生労働省には、把握する意志はありませんでした。


そこで、民主党の子ども・男女共同調査会に出席して、党として、厚生労働省に把握するように要請しました。


一度ではありません。


しかしながら、厚生労働省は、「把握の必要性は感じます。」との答弁で、結局は、動きませんでした。

民主党の子ども・男女共同調査会も、厚生労働省に、働きかけをしているようには思えず、そこで、同じ問題意識を持っていた稲富修二、湯原俊二両代議士と、3人で、取り組み始めました。


3人で始めた活動の最初のヒアリング先は、厚生労働省で、その際にも、震災遺児についても把握してもらいたいとの要請をしました。その際、把握の努力をしているかのような答弁でしたが、宮城県の行政にヒアリングすると、国からの把握の指示はないとのことでした。


そこで、今度は、提言書をまとめて、関係大臣に、要請をすることなりました。


高木義明文部科学大臣、野田佳彦財務大臣、片山善博総務大臣、玄葉光一郎政調会長に直接要請をしました。

しかしながら、厚生労働省は、アポイントさえも取れない。


そして、本日のクローズアップ現代の放映です。


その放映では、厚生労働省の役人が、震災遺児の対応について説明していましたが、実際は、動きは極めて鈍い。その鈍さは、3ヶ月間、関わってきた私には、許せない。


現在確認されている震災孤児は、208人。震災遺児は、あしなが育英会さんが確認できているのは、1500人を超えています。


その孤児の中には、年の離れた姉弟で、東京でフリーターとして働いている24歳のお姉さんが、10歳の弟を引き取っているケースが紹介されていました。素晴らしいお姉さんです。でも、ずっと頑張れるのだろうか。行政は、この姉弟に寄り添うことが必要なのではないか。


孤児そして遺児はそれぞれの事情を抱えて、生活をしています。何とか自分たちで、生活をしていこうともがいていらっしゃいます。震災孤児・遺児の子どもたちそしてその子どもたちを養育しているご親族の皆さんの頑張りには頭が下がります。

けれども、そこには、限界があるでしょう。


一日も早く実態把握をし、必要な支援をしていかなければならない。


明日も、震災孤児・遺児の支援の提言のために動きます。


内閣の人事で、政治が混迷し始めているとの報道がありますが、政局に関係なく、今行わなければならないことを、一つ一つ前に進めていきたいと思います。


“がんばろう日本!”

花咲宏基

hanasaki@hanasakihiroki.jp