タケには常識のほかにも欠落しているものがいくつかあった。

それは、

協調性

と

コミュニケーション能力

これは、とある就活フェアで受けた適正診断らしいのですが、

問題解決能力・主体性・行動力・リーダーシップがS評価なのに対し、

協調性・傾聴力・ムードメーカー力がD評価。

なかなかの偏りっぷり。。(笑)

そうなんだよね。

ここ数年、普通の人に紛れてうまくやっているようだったから私自身も忘れかけていたのだけれど、

タケは限りなく黒に近いグレーの子だったわけで、

空気が読めない
暗黙の了解がわからない

コミュニケーションが苦手

等々、いくつものアスペの要素を持っている。

（ってかもうすでにグレーとは言えない）

成長と共に私の手を離れ自分でいろいろと一人でやるようになっていたので、

それなりに学習するもんだなぁと安心していたのだけれど、

やはり根本的なものは変わらないものなのねぇ。。。（しみじみ）

他の人の結果を見ていないので何とも言えないけれど、タケのこれを見る限りではパーソナル的に問題あり？に見えるので（実際あるんだけど）なかなか採用には至らないのだろうなぁ～

とはいえ、大学1年から始めたバイトは今も続けていて、間もなく4年目に突入。

そこそこ仕事もできるようになって、大学生男子なので閉店まで勤務可能なことから今ではかなり頼りにされているらしいし、

大学でも学部内とサークル内にそれぞれ友達がいるようだし、休みの日はBBQだったり野球観戦だったりあちこち出かけて楽しんでいる様子なので、

人付き合いが全くダメってわけではないんだよね。（苦手なだけで）

タケの長所は真面目でコツコツと地道な努力を続けられることなので、そういう性格を生かすことができて、

でもって、コミュ力低いので一人で黙々とできるような職業がいいんだよなぁ、、と、親の私は考えていたのですが、当の本人は全く違う方向に進んでいたのでした。。。

★★★★★★★★★★★★★

ある日のこと。

珍しくタケが家にいたので、いつも通りに就活の進捗状況を聞いてみると、

「最終選考まで進んでいる会社がある」

と自慢げに言うではありませんか

「えええっ。すごいじゃない。まさかまさかの教育関係？」

「いや、建設関係。
教育系は全くダメだからもうあきらめた」

タケがやりたい仕事は埋蔵文化財の発掘にかかわる仕事で、そういった仕事は建設会社などが担っていることが多いので、建設関係と言われても特に驚かなかったのですが、

「へぇ、よかったね。なんていう会社？」

「●×会社」

え？

なに？

●×会社だと？

ブラック企業とのうわさが絶えないあの●×会社？！

しかも職種が施工管理ってなにもー

きーっ

どうなってんのよー

タケの就活③ コミュ障の壁

タケの就活③　コミュ障の壁