子どもは大人の鏡 | せんせい、あのね。

子どもは大人の鏡

お久しぶりの更新となりました(・Θ・;)

ほんと、いろんなことがありすぎて、更新どころではありませんでした…。
というのも、まず5月24日に初任者の研究授業をしたからです。

そもそも研究授業とは、一言で言うと「科目と単元をしぼってとことん凝った授業をしよう」というもの。
もう少し付け加えるなら、その授業を学校内外の教師などが見に来て、授業後に討論をして研究をさらに深めるというものです。見に来て批評を加えるのは簡単ですが、やる方は準備はもちろん、どうしてそのような指導法をとったのかという説明をしたり、指導の意図を明確に持ち、その単元に関する知識も十分に持っておかなくてはいけません。

遅くとも2週間以上前から本格的な準備を始めて(前段階の勉強である関連書物を読むなどはもっと前からやっておく)1週間前には隣のクラスを借りてその指導案で授業が運ぶのかというチェックなども行います。


だから、一言でいうと目の回る忙しさだったわけです。


で、この研究授業っていうのは、学校では定期的(毎年あるという訳でもないのですが)に行われるわけですが、初任者は1年目の年に必ず行います。



でもさぁ、この初任者の研究授業に向けてあたしも気負いがあったのか、5月の中旬あたりから自分でも理由のわからぬまま学級経営がうまくいかなくなりました。

まずは子供たちにスムーズに指示が通らなくなりました。
そして、以前に書いた松坂くんの授業での立ち歩きが目立つようになり、他の子供たちからも反発されることが多くなり、授業もちっとも進みません…。
あたしはあせる一方だし、一部の男の子との関係も悪くなっていきました。

ほんとに研究授業の2~3日前は、学年の先生はもちろん、学年を超えてもたくさんの先生にクラスを見に来てもらったりもして、全てがうまいくいかず悪循環に陥っているのに自分じゃどうすることもできずに、本当につらい日々でした。



そんな中で迎えた研究授業。
正直、自分でも驚くくらいうまくいきました。
もちろん2~3日前からベテランの先生にも助けてもらっていたおかげもありましたが、子供たちもたくさんの先生に見られているプレッシャーからか、いつも以上にがんばってくれました。

あたし自身もとても落ち着いて授業ができたし、授業の進め方などはお褒めの言葉もいただけました。


研究授業が終わってから、この2週間ほどの自分を見つめ直しました。
すると、子供たちにきちんとルールを身につけさせなきゃという強い想いから、○○してはいけないとか○○しなさいという指示が(もちろん必要なんだけど)必要以上に多かった気がするし、何よりも子供たちといっしょに遊べていなかったように思いました。

研究授業が終わってから、毎休み時間、ドッヂボールをし、とにかく子どもと遊ぶようにしました。
そして、「子どももあたしも『あぁ、今日も楽しかった』って思って1日が終わったら合格。勉強ができなくたって、授業が遅れたって、ひとつずつ。まずは『学校楽しい』って思えたらそれだけでOK」と思うようにしました。

すると、子供たちへの指示もなぜ今まで通らなかったのかと思うくらい、きちんと通るようになり、子供たち一人一人とも関係が作れて行けているように思います。



研究授業が終わってからベテランの先生には「あなたにも笑顔が戻ったね」と言われました。

研究授業前の学級経営がうまくいかなかったのは、あたし自身があせって笑顔をなくしていたからだったんだと思います。
終わってから吹っ切って何でも楽しむようになったら、あたしも笑顔、子どもも笑顔になっていきました。


子どもは大人をうつす鏡。
子どもが少し変だなって思ったら、それは大人が変なんですね。



さぁ、月曜からもがんばるぞぉ音譜